土地改良施設の管理者は、石綿含有製品の使用状況を把握し、使用
石綿粉じんばく露防止対策の基本的な手順は、
- 石綿含有製品の使用状況の把握
- 石綿含有製品の劣化、破損状況の把握
- 石綿粉じんばく露防止対策の選定
- 石綿含有製品の除去、解体等の対策工事
- 廃石綿等・石綿含有廃棄物の産廃処理
になります。
石綿含有製品の使用状況の把握
高度経済成長時に造成された各種施設には石綿含有製品が数多く
- 目視
- 設計図書
- 分析
を実施して、石綿含有製品の使用状況を判断します。
- 石綿含有製品が使用されているか
- 場所・範囲
- 飛散性・非飛散性どちらなのか
について把握します。
使用状況の把握の詳細については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:石綿含有製品の使用状況の把握について
石綿含有製品の劣化、破損状況の把握
石綿含有製品は、劣化・破損状況の程度で、石綿が飛散する可能性が異なり、状況によって防止対策も異なります。
適切に劣化・破損状況を判断することが石綿粉塵暴露対策で1番重要です。
石綿含有製品の劣化・破損状況は、製品の使用場所等に応じて、主に露出して
ただし、振動を発生する施設においては、飛散性石綿含有製品が囲
空
飛散性・非飛散性では特徴が異なるため、製品の特徴を理解する必要があります。
劣化・破損状況の把握の詳細については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:石綿含有製品の劣化・破損状況の把握について
石綿粉じんばく露防止対策の選定
石綿粉塵暴露防止対策は原則として石綿含有製品の劣化・破損
飛散性石綿含有製品・非飛散性石綿含有製品の特長を把握し、区分
この区分ごとに下記のとおり対応します。
- 「区分1」:「除去」
- 「区分2」:「封じ込め」「囲い込み」「監視・記録」
- 「区分3」:「監視・記録」
対策の選定の詳細については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:石綿粉塵暴露防止対策の選定について
石綿含有製品の除去、解体等の対策工事
選定した防止対策に合わせた工事を施工します。
石綿含有製品に応じて、工事内容が異なりますのでカテゴリーごとに分けて紹介しています。
石綿管については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:石綿管撤去時における「撤去工」について
廃石綿等・石綿含有廃棄物の産廃処理
廃棄物の処理とは、廃棄物が発生してから最終的に処分されるまで
ち、廃棄物の「分別→保管→収集→運搬→処分」の一連の行為です。
廃棄物を処理する場合には、廃棄物の区分に応じて、それぞれの処
行う必要があり、特に廃石綿等は特別管理産業廃棄物処理基
事業者は廃棄物を自ら処理しない
産廃処理の詳細については、下記の記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:廃石綿等・石綿含有廃棄物の「産廃処理」について
まとめ
石綿粉塵暴露防止対策の手順についてまとめました。
石綿撤去作業のは、通常の土木作業よりも安全性が重視されるため、専門知識が必要になります。
その専門知識を習得するための参考書・専門書をまとめましたので、参考にしてみてください。
参考資料・参考文献
- 農業農村整備事業におけるアスベスト対応マニュアル:農林水産省
農村振興局整備部 - 水道用石綿セメント管の撤去作業等における石綿対策の手引き:厚
生労働省健康局水道課 - 愛知県農業用石綿セメント管工事指針:愛知県農業用水管アスベス
ト対策推進検討会