軟弱地盤対策工法として、
- 表層処理工法
- 緩速載荷工法
- 抑え盛土工法
- 置換工法
- 軽量盛土工法
- 載荷重工法
- 振動締固め工法
- サンドコンパクションパイル工法
- バーチカルドレーン工法
- 固結工法
が挙げられます。
今回はこの中でも、振動締固め工法についてまとめます。
振動締固め工法の方法・特徴について
振動締固め工法は、棒状の振動機を地盤中で振動させることで地盤を締固める工法です。
振動締固め工法は、以下に大別されます。
- 「バイブロフローテーション工法」
- 「ロッドコンパクション工法」
液状化防止・沈下量減少を図るために行われます。
重錘落下締固め工法も振動締固め工法に含まれますが、軟弱地盤対策に含まれないとして省きます。
バイブロフローテーション工法
バイブロフローテーション工法は、ゆるい砂地盤を棒状振動機(バイブロフロット)で振動させながら水を注入して、振動と水締めによって地盤を締固めるとともに間隙に砕石を充填する工法です。
低振動・低騒音・周辺地盤の変状が少ないなどの特徴があります。
細微粒分の含有量が30%程度までの砂質土に適応され、ストーンコラム工法とも呼ばれます。
貫入・中詰材供給の補助に多量の水を使用するため、排水への配慮が必要です。
大容量バイブレータによってより大型化したものはディープ・バイブロ(DV)工法と呼ばれます。
ロッドコンパクション工法
ロッドコンパクション工法は、鋼製ロッドをバイブロハンマーで振動させ上下振動を与えるために貫入し、原地盤を直接締固めを行いながらロッド引き抜く工法です。
砂礫地盤で原地盤N値40以下で適応されます。
施工中に振動ロッドの先端付近が液状化するという問題点があるため、ロッドコンパクションに吸水機構を取り付けた吸水型振動棒締固め工法「SIMAR(シマール)工法」を用いるのが一般的です。
過剰間隙水圧を抜きながら振動させられるので、工期短縮・安定した締固め改良効果が発現できます。
まとめ
軟弱地盤対策工法における振動締固め工法の方法・特徴について、不勉強ながらまとめさせていただきました。
他の軟弱地盤工法については、下記記事でまとめていますのでご参照ください。
参考ページ:軟弱地盤対策工法の施工方法について
紹介させて頂いた知識は土木施工管理技士の試験にも出てくるほど重要な知識です。
勉強に使用した書籍をまとめていますので、ご参照ください。