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生態学における「個体群」と「生物群集」の違いについて

生態学における 「個体群」と「生物群集」の違いについて
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生態学を勉強していると、

  • 個体群
  • 生物群集

と同じ「群」の付く言葉が出てきます。

どっちがどういう意味だったのかしっかり理解していないと、内容を読み間違えてしまいます。

そのため、生態学における「個体群」と「生物群集」の定義をまとめます。

個体群

個体群

個体群とは、ある一定区域内に生息する同一種個体の集合のことです。

個体群には、個体数・個体群密度・齢構成・移出入率・性比・出生率・死亡率などの属性を持っていると扱われることがあります。

個体の移動分布が地形などの条件により制限されている場合は個体群として判別しやすいが、それ以外の場合は調査区等を設けて、その内部の個体集団を個体群とします。

個体群内の個体は、単独または集団で存在して、「競争・共同・利他・中立・排除」などの相互関係にあります。

これらの相互関係についての詳細については、下記記事にてまとめていますのでご参照ください。

生物群集

生物群集

生物群集は、ある一定区域内に生息して相互作用を及ぼし合う異種個体群の集合のことです。

生物群集が示す外観的な特徴を「相観」と呼び、生物群集を植物中心にして大きくまとめて分類するときは「群系」と呼ばれます。

例えば、森林・荒野などは相観であり、温帯広葉樹林・ステップなどは群系です。

一定地域の生物群集の構成を対象にするものを「生物相」と呼び、動物・植物に着目したものを「動物相」「植物相」と呼びます。

生物相については下記記事でまとめていますのでご参照ください。

異なる個体群は、「競争・寄生・捕食被食・共生」などの相互関係にあり、食物連鎖・物質循環・エネルギー循環などにあたります。

食物連鎖などについては、下記記事にてまとめていますのでご参照ください。

まとめ

自然環境

生態学における「個体群」と「生物群集」の違いについてまとめました。

生態学についてより深く勉強するのに、おすすめの書籍をまとめていますのでご参照ください。