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生態学の適応進化における「表現型可塑性」について

生態学の適応進化における 「表現型可塑性」について
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自然選択が長く働き続けると、生物の適応度が最大化し、生物の形質は環境に最も適応したものに進化します。

同じ遺伝子でも、表現型を変えることができる「表現型可塑性」を持つこともあります。

今回は、この「表現型可塑性」についてまとめます。

表現型可塑性とは?

表現型可塑性

同じ遺伝子型の個体が、発言する表現型を環境によって変化させられることを「表現的可塑性」といいます。

環境の変化を生物が感知することができる場合、個体成長の段階で形態・生活史の特性を変化させることがあります。

どちらの表現型も発現できる能力を持っていて、環境条件によって都合の良い表現型を発現します。

環境の変化に対する形質の量的な反応を反応基準といい、魚が食物が少ない時に繁殖を早めて死亡して繁殖そのものができなくなる危険性を減らします。

環境に適応する表現的可塑性による形質変化は、適応進化による変化幅よりも小さく、適応的表現型可塑性ともいいます。

環境の影響として、「餌・捕食者・同種同体」が挙げられます。

表現型可塑性の例:ウキシバ

ウキシバには、抽水性と浮葉性があります。

水位が低い場合、根を張れるので葉が斜め上に向かって伸びる抽水性が現れます。

水位が高い場合、茎や葉が水面に浮きながらランナーのようにはって伸びる浮葉型が現れます。

まとめ

自然環境

生態学の適応進化における「表現型可塑性」についてまとめました。

生態学についてより深く勉強するのに、おすすめの書籍をまとめていますのでご参照ください。