食材の栄養素は料理の仕方次第で大きく変化します。
栄養を大きく損なう調理をしてしまうと、食材の栄養素を活かすことができません。
逆にちょっとした工夫・要点を知るだけで、効率的に栄養を活かすことができます。
今回は、「ごぼう」の栄養・効能を逃さない効果的な料理法をまとめます。
ごぼうの主な栄養・効能
【ごぼうの注目成分】
- たんぱく質:1.8g
- 葉酸:68μg
- カリウム:320mg
- カルシウム:46mg
- リン:62mg
- 食物繊維総量:5.7g(水溶性2.3g・不溶性3.4g)
【ごぼう 可食部100gあたり成分 七訂日本食品標準成分表より】
ごぼうは、日本と韓国のみで食用にされ、日本でもっとも流通している長根種の「滝野川ごぼう」以外にも短根種の「大浦ごぼう」・未熟時に収穫した「葉ごぼう」などがあります。
初夏で収穫直後のものは品種に関わらず、「新ごぼう」として流通しています。
整腸作用のある「食物繊維」が豊富で、水溶性のイヌリン・不溶性のリグニンなどが含まれています。
整腸作用を促すだけではなく、「便秘・下痢を予防」「大腸ガンのリスクを減らす」「コレステロール・糖質の吸収を抑制する」効果などがあります。
栄養素以外にも注目すべき成分として、「クロロゲン酸」が挙げられます。
クロロゲン酸
クロロゲン酸は、ポリフェノールの1種です。
強い抗酸化作用があるので、がん予防・老化防止・糖尿病予防などの効果が期待できます。
コーヒー・じゃがいも・さつまいも・ごぼう・リンゴなどに多く含まれています。
ごぼうの栄養・効能を逃さない効果的な料理法
ごぼうの栄養・効能を逃さないために、以下の料理方法をおすすめします。
あくまでも、栄養を活かすためであって、美味しさを追求する場合の料理方法とは異なることをご承知ください。
【ごぼうの栄養・効能を逃さない効果的な料理法】
- 皮つきで食べる
- アク抜きをしない
①皮付きで食べる
ごぼうの皮にはクロロゲン酸などのポリフェノールが豊富です。
そのため、皮を剥かずに食べることをおすすめします。
洗うと皮が剥けたりしますので、泥付きのものを選ぶと良いです。
②アク抜きをしない
ごぼうには、苦味・エグ味などがあるため、調理前に水にさらしてアク抜きをすることが多いでしょう。
アク抜きをした際には、茶色物質とともに、クロロゲン酸などのポリフェノールが流出してしまいます。
栄養を効率的に摂取するためには、できるだけアク抜きをしない方が好ましいです。
まとめ
ごぼうの栄養・効能を逃さない効果的な料理方法についてまとめました。
栄養を生かす調理の方法に併せて、品質の良い食材を手に入れることも重要です。
残念なことに品質の良い食材を買ってみようと思っても、近所のスーパーの品揃えがない・価格高いなどの問題にあたってしまいます。
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農家による経験・知恵によるところもありますが、栄養をしっかり摂るためには正しい情報・データも必要なため、書籍・論文などの文献で勉強しました。
栄養について勉強をした際に使用した書籍をまとめましたので、興味がありましたらご参照ください。