技術士(農業農村工学)

農業土木・農業農村工学の専門性を高められる資格について

農業土木・農業農村工学の専門性 を高められる資格について

農業土木・農業農村工学という分野は、土地改良・農村基盤整備・生物環境工学など、求められる知識が多岐にわたっています。

そのため、様々な資格取得を目指すことで、農業土木で専門性を高めることができます。

どんな資格が専門性が高められるのかまとめてみます。

農業土木の専門性が高まる資格とは?

農業土木の専門性が高まる資格として以下のものが挙げられます。

  1. 技術士 農業部門 農業農村工学
  2. 土木施工管理技士
  3. 測量士
  4. RCCM(農業土木)
  5. 農業土木技術管理士

①技術士 農業部門 農業農村工学

技術士は、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」を図るための文部科学省所管の国家資格です。

技術士試験は、文部科学省令で定める技術部門ごとに実施され、農業部門の中で「畜産」「農業・食品」「農業農村工学」「農村地域・資源計画」「植物保護」の5選択科目(専門分野)に分かれており、いずれかを選択して受験します。

農業農村工学の専門分野では以下の知識が問われます。

  • かんがい排水施設・農地・農道・農地保全・防災施設・農村環境施設に関する調査・計画・ 設計・施工・管理
  • 農業農村整備に係る水利用・環境影響評価及び環境配慮に関する調査・計画・設計・実施
  • その他の農業農村工学に関する事項

試験は技術士第一次試験、技術士第二次試験に分かれており、第一次試験に合格・文部科学大臣が指定したJABEE認定課程を修了した修習技術者「技術士補」となる資格を有し、第二次試験に合格された方が「技術士」となる資格を有します。

農業農村工学に関して高い専門性・信頼性が担保されているため、取得することでキャリアアップに必ずつながります。

②土木施工管理技士

土木施工管理技士とは、建設業法第27条に基づき、国土交通大臣指定機関が実施する施工管理技士国家資格のうちの1つです。

資格区分は1級・2級に分かれており、2級はさらに2級は「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」に分かれています。

2級土木施工管理技士は、一般建設業の営業所における「専任技術者」、作業工程ごとの責任者として設置される「主任技術者」として仕事に従事できます。

1級土木施工管理技士は、2級の範囲に加えて、特定建設業の営業所における「専任技術者」、現場を指揮する役割を担う「監理技術者」として仕事に従事できます。

令和3年度の試験制度の改正により、学科試験合格のみでも「技士補」になることができ、特例監理技術者のもとに「監理技術者補佐」を置くことで、1級技士補は「監理技術者補佐」2級技士補は「主任技術者」となることができます

土木現場で必要とされるスキルが獲得でき、農業土木の設計・施工時に役立ちます。

農業土木以外の場でも活躍することができるため、取得しておいて損はないと思います。


③測量士

測量業務は、土木工事における設計・施工管理に必須なスキルです。

大きく「外業」「内業」の2つがあり、外業は建設・土木工事の現場で実際に測量する業務で、内業は、測量計画・製図・測量データ分析などのデスクワーク業務を指します。

測量≒外業のようなイメージがあるかもしれませんが、内業が重要で難しいです。

そのため、「測量士・測量士補」の資格が設けられており、測量業者は資格保有者の配置が義務付けられています。

さらに最近の測量業務は、解析ソフト・AI・ドローン等の登場により高度な技術が求められ、測量技術の重要性が高まっています。

測量業務で必要とされるスキルが獲得でき、農業土木の設計・施工時に役立ちます。

農業土木以外の場でも活躍することができるため、取得しておいて損はないと思います。

④RCCM(農業土木)

シビルコンサルティングマネージャ(RCCM:Registered Civil Engineering Consulting Manager)は、建設コンサルタント等業務の円滑かつ的確な実施に資するとともに、優秀な技術者が積極的に活用されることによって、建設コンサルタントの技術力の向上が図られることを期すことを目的に創設された資格です。

平成3年度より創設された資格制度で、制度の公正、公平性を保持する観点から、学識経験者、発注機関の代表及び建設コンサルタントの代表により構成される資格制度管理委員会のもとに、(社)建設コンサルタンツ協会が実施しています。

国土交通省が設計業務共通仕様書などで規定する管理技術者・照査技術者・業務担当者になるために必要な資格です。

業土木技術管理士

農業土木技術管理士とは、農業土木関係の設計等業務に携わる技術者として、その技術上の事項を管理または照査する専門的な応用能力を有すると、(公社)土地改良測量設計技術協会の会長が認定し、資格登録した者です。

設計等業務を円滑・的確遂行し、かつ業務成果の技術水準を高めるとともに業務に携わる技術者の地位向上を図ります。

農業土木の関する設計業務等に際して、技術士の下位資格に値し、RCCM(シビルコンサルティングマネージャー)と同等の地位に属しています。

農業土木技術者の資格を有することで、農業農村整備事業における設計業務において、管理技術者・照査技術者として配置することができます。

まとめ

農業土木・農業農村工学の専門性を高められる資格について、紹介させていただきました。

常に人材不足が続いており、技術者不足も深刻になっており、農業土木・農業農村工学の専門知識の重要性が高まっています。

ぜひ資格を取得していただいて、専門知識の習得を図って、技術向上に繋げていただければと思います。