パーマカルチャー(Permaculture)とは、永続的な循環型農業で人と自然が豊かになる関係づくりを行うためのデザイン手法です。
ビル・モリソンとデビット・ホームグレンによって提唱され、Permanent Agriculture(永続的農法)、Permanent Culture(永続的暮らし)からきている造語です。
持続可能な開発目標(SDGs)で、持続的な食糧生産について考えなければならないことなどから、循環型有機栽培の一つの手法としても取り上げられるなど、近年注目されている農業手法です。
今回は、パーマカルチャーで用いられる「キーホール菜園(キーホールガーデン:keyhole garden)」についてまとめます。
キーホール菜園(キーホールガーデン)とは?
キーホール菜園(キーホールガーデン:keyhole garden)は、円形の菜園の真ん中に、鍵穴の形をした作業スペースを設けて、円の内側・外側からの手が届きやすい環境が整えられる菜園です。
エッジ効果も期待でき、アフリカのような高温で乾燥した植物が育ちにくい環境で昔から使われていた農法です。
作土を踏みしめる心配もなく、自然に近い状態を維持しやすいです。
キーホール菜園の設置方法について
菜園すべてが手入れしやすいことが重要なので、円ではなくてもE・F・M・W字でも可能です。
作業スペースにリビングマルチを行うことで、雑草の繁茂を防ぐなどの工夫も大事です。
作物の植え方では以下の注意が必要です。
- 隣接した野菜はコンパニオンプランツを取り入れる
- 背が高くなるものを中心に、背が低くなるものを内側を両側にする
- 中心部にコンポストを積んでおけば、水やりとともに肥料が庭全体に流れていく仕組み
上げ床にしないこともありますが、上げ床にすることで、手入れの際に屈む必要もなく、体への負担が減ります。
床は、キーホールレイズドベッドと呼び、生ごみの層を含む堆肥で構成され、「枝→乾燥した葉→土」が続き、排水性も確保され、有機的な農業が実践できます。
まとめ
パーマカルチャーで用いられる「キーホール菜園」についてまとめました。
書籍でパーマカルチャーについて勉強できますので、おすすめの本を下記記事にてまとめていますのでご参照ください。