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有機農業を勉強するのにおすすめな本・書籍3選を紹介!

有機農業を勉強するのに おすすめな本・書籍3選を紹介!
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有機農業を勉強するには、多岐にわたる分野の勉強が求められ、研修・セミナー・勉強会など実践的に学ぶことで習得できます。

しかし、基礎知識無しで挑むには難解な内容であり、座学的な勉強も必要になります。

実際に勉強するために使用した本について、個人的な意見ではありますが、おすすめの理由も添えて紹介します。

【有機農業を勉強するのにおすすめな本・書籍3選】

  • 1位:有機栽培の基礎と実際
  • 2位:有機・無農薬でできる野菜づくり大事典
  • 3位:有機農業大全

1位:有機栽培の基礎と実際

理解しやすさ
詳細さ
勉強のしやすさ
  • 出版社:農山漁村文化協会
  • 出版日:2005/4/1
  • 著者:小祝政明
  • ページ数:271ページ

【目次】

  • 序章  なぜ、有機栽培で失敗するのか-思いちがいから探る
  • 第1章  有機栽培って何だろう?
  • 第2章  作物の生長と有機栽培
  • 第3章  有機栽培の土つくり
  • 第4章  有機栽培と肥料-アミノ酸肥料とミネラル肥料
  • 第5章  土壌分析の考え方とその実際
  • 第6章  有機栽培の作目別施肥設計とその実際
  • 第7章  堆肥・アミノ酸肥料(ボカシ肥料)のつくり

『有機栽培の基礎と実際』の著者の小祝政明は、㈱ジャパンバイオファーム代表であり、一般社団法人日本有機農業普及協会理事長もしており、有機栽培の第一人者です。

堆肥・有機質肥料などの「有機栽培の科学」について、長年の経験に裏打ちされるものではなくデータを用いて論理的な説明がされているため、理解しやすい内容になっています。

施肥技術を主軸に植物生理学の説明も多いため、基礎の勉強に大いに役立ちます。

各作物別の施肥設計・実際の堆肥づくりなどの実践的な農法も多く記載されています。

エビデンス・サイエンスに基づいた確かな有機農業が学びたいなら必読な1冊です。

また、この本をベースに各項目ごとに分けられた本も、「小祝政明の実践講座」として出版されていますので、より詳しい内容が知りたい場合はそちらもご覧いただけたらと思います。

2位:有機・無農薬でできる野菜づくり大事典

理解しやすさ
詳細さ
勉強のしやすさ
  • 出版社:成美堂出版
  • 出版日:2012/3/6
  • 著者:金子美登
  • ページ数:271ページ

【目次】

  • 1 実を食べる野菜(イチゴ;インゲン ほか)
  • 2 葉・茎・つぼみを食べる野菜(アイスプラント;アサツキ ほか)
  • 3 根を食べる野菜(アピオス;ウコン ほか)
  • 4 有機菜園の基礎知識(有機菜園をはじめよう!;大切なのは土づくり! ほか)
有機・無農薬でできる野菜づくり大事典

『有機・無農薬でできる野菜づくり大事典』の著者である金子美登は、全国有機農業推進協議会理事長であり、国内外から研修生を受け入れながら、地場産業と連携して村おこしを実践している現役の農家でもあります。

堆肥づくりから病害虫・雑草対策まで全てを網羅しています。

野菜188種の育て方を膨大な写真・イラストで紹介してあり、丁寧かつ詳細で分かりやすいです。

おすすめ品種・有機栽培難易度など有機・無農薬栽培で育てる実践的な知識・コツが豊富です。

科学的な解説よりも実践的な内容が勉強したい場合には、この1冊がおすすめです。

3位:有機農業大全

理解しやすさ
詳細さ
勉強のしやすさ
  • 出版社:コモンズ
  • 監修:日本有機農業学会
  • 出版日:2019/12/18
  • 編著者:澤登 早苗・小松﨑 将一
  • ページ数:330ページ

【目次】

  • 第Ⅰ部 持続可能な農業としての有機農業
    第1章 有機農業とは何か <澤登早苗ほか>
    第2章 日本と世界の有機農業 <藤田正雄、村本穣司ほか>
    第3章 農の本質を抱きしめていく有機農業 <宇根豊>
    第4章 人と人・土がつながり合う社会を目指して <エップ・レイモンド>
    第5章 有機農業を支える持続可能な種子システムを考える <西川芳昭>
    第6章 持続可能な農と食をつなぐ仕組み・流通 <桝潟俊子・高橋巌・酒井徹>
    第7章 多様な農の担い手 <小口広太・靍理恵子>
    第8章 有機農業と地域づくり <谷口吉光・尾島一史・大江正章・相川陽一>
  • 第Ⅱ部 代替型有機農業から自然共生型農業へ
    第1章 有機農業と環境保全 <小松崎将一・金子信博>
    第2章 多様な植生と共生型管理へのアプローチ <嶺田拓也・岩石真嗣>
    第3章 土壌生態系の管理 <金子信博>
    第4章 植物共生菌による省資源型栽培 <成澤才彦>
    第5章 作物圏共生微生物による病虫害防除 <池田成志>
    第6章 生態系サービスを活用した減農薬・有機栽培での害虫管理 <大野和朗>
    第7章 持続可能な農業のモデル <小松崎将一・嶺田拓也・金子信博・尾島一史>
  • 第Ⅲ部 21世紀を担う有機農業の姿

『有機農業大全』の著者である澤登早苗氏は前日本有機農業学会会長、小松﨑将一氏は茨城大学教授・農学部附属国際フィールド農学センター長・日本有機農業学会副会長であり、日本有機農業学会が監修するなど、有機農業の専門家達が力を入れた1冊です。

日本有機農業学会の20周年記念で刊行され、有機農業に関するこれまでの研究・実践が総括されています。

専門用語が多く、挿絵・写真が少ない点が専門書のように少し読みにくく感じてしまいますが、SDGsなどの最新情報にもアクセスでき、有機農業の全体像を体系的に理解するにはとても役にたちます。

まとめ

参考書・専門書

有機農業を勉強するのにおすすめな本・書籍3選として、3冊紹介しました。

【有機農業を勉強するのにおすすめな本・書籍3選】

  • 1位:有機栽培の基礎と実際
  • 2位:有機・無農薬でできる野菜づくり大事典
  • 3位:有機農業大全

まとめさせて頂きました内容が、本を選択する一助にでもなれば幸いです。

ぜひ自分に合う本を探していただき、有機農業に挑戦していただけたらと思います。

幅広い知識が学べる農業雑誌について別でまとめていますので、そちらをご参照ください。