天然記念物

【三重県鈴鹿市】天然記念物「地蔵大松(地蔵大マツ)」

【三重県鈴鹿市】天然記念物「地蔵大松(地蔵大マツ)」

松枯れ病蔓延してから、幹周5メートル以上の「巨樹」と呼ばれるマツが消失してしまいました。

生き残っている巨木の名松が少ない中で、三重県鈴鹿市には日本最大級の「地蔵大マツ」が現存しています。

希少な松を観察してきましたので、ぜひご覧ください。

地蔵大松(地蔵大マツ)について

地蔵大松(地蔵大マツ) 全景 地蔵大松 樹形

地蔵大松(大マツ)は、三重県鈴鹿市西玉垣町に自生するクロマツとアカマツの間種とされるアイグロマツです。

クロマツと表記されるところもありますが、樹体の北東側と南西側では針葉・冬芽の鱗片の色・樹皮等の性質が若干異なるので、クロマツとアカマツの寄植えした個体が癒合したと推定されています。

地蔵大松は1996(H8)年3月7日に県の天然記念物に指定され、幹周囲長約6.7m・樹高約16m・枝張り南北30m東西32mと記録がありました。

大松と地蔵菩薩が一体となって厚い信仰対象と扱われており、「地蔵さんの盆栽松」と慕われている存在のようです。

地蔵にまつわる伝承上の樹齢は1400年だが、実際は200年程度と言われています。

地蔵大松 手当跡

三重県鈴鹿市の西玉垣町自治会によって丁寧に管理されており、樹木医の指導を受けています。

幹が枯れて空洞化している可能性があることが分かり(引用:中日新聞)、みえ森と緑の県民税市町交付金を財源とした「ふるさとの木保存活用事業補助金」を活用して、幹の空洞化が進むことによる枝折れ対策がされました。(引用:伊勢新聞

地蔵菩薩の石仏

地蔵大松 看板

日本に仏教が公式に伝えられたのは538年(欽明7年)ですが、その後崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏との争いは、物部氏の敗北で終わり、以後蘇我氏は仏教以外の信仰を禁じるようになりました。

地蔵大松の現地説明板によれば、「当時この地で古来より地蔵菩薩を深く信仰していた人々は、礼拝していた石像を地中深く埋めて隠匿し、その場所をひそかに後世に伝えるための目印としてこの松を植えた」と伝えられています。

また、「享保17年(1732年)にこの地に大干ばつが起こった際、この松の側を掘り返したところ地蔵菩薩が出土し、その下から水が沸き出し地域の田畑を潤した」という説話も残されています。

現在、黒松の木の下にある地蔵堂には石の地蔵菩薩が祀られており、地域の人々の厚い信仰を受けています。

天然記念物とは

文化財 図

引用:文化遺産オンライン

天然記念物は、「動物・植物・地質鉱物で我が国にとって学術上価値の高いもの」のうち、重要なものです。

また、保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域ごと指定することもできます。

国指定の天然記念物は「文化財保護法」各地方自治体指定の天然記念物は「文化財保護条例」に基づいて指定されたものです。

国指定天然記念物の中でも、さらに世界的・国家的に重要なものが、「特別天然記念物」に指定されます。

天然記念物に指定されたものは、文化庁長官の許可・各地方自治体長の許可がなければ、採集・伐採・採掘などができません。

地蔵大松(地蔵大マツ)へのアクセス

  • 所在地:〒513-0816 三重県鈴鹿市南玉垣町5536−1
  • 問い合わせ:鈴鹿市産業振興部商業観光課 tel:059-382-9020
  • 公共交通:伊勢鉄道伊勢線「玉垣駅」から車で約10分
  • 自動車:東名阪自動車道「鈴鹿IC」から車で約40分

駐車場について

地蔵大松には駐車場がありません。

地蔵大松 駐車場じゃないスペース 地蔵大松 禁止看板

駐車場っぽい空きスペースがありますが、駐停車禁止の看板が立っていますので、ここには絶対止めないようにしましょう。

地蔵大松 路上駐車

そのため、路上駐車をするしかありません。

道路の幅員が大きいので路上駐車は容易にできますが、交通量が多いので、周囲の交通に留意して滞在しましょう。

まとめ

三重県鈴鹿市にある県指定天然記念物の「地蔵大マツ」を紹介しました。

現存する巨木の松はとても希少ですので、観察する価値が非常にあります。

三重県には他にも多くの巨木がありますので、立ち寄ってみてください。