日本茶の資格として、「日本茶検定」・「日本茶アドバイザー・日本茶インストラクター・日本茶マスター」・「日本茶スペシャリスト」・「日本茶セレクター」・「緑茶インストラクター」・「日本茶マイスター」など様々なものがあります。
これらの勉強しようとすると、日本茶の栽培・流通・消費・淹れ方など多岐にわたる分野の勉強が必要になり、講座・通信教育などで勉強することが一般的です。
この講座・通信教育に進む前に、基礎知識を習得するために気軽に勉強するための、専門書・参考書などをまとめました。
【日本茶の資格・検定の勉強が手軽にできるおすすめ本】
- 1位:日本茶のすべてがわかる本
- 2位:日本茶全書
- 3位:知識ゼロからの日本茶入門
- 番外編:茶大百科〈1〉・茶大百科〈2〉
1位:日本茶のすべてがわかる本
理解しやすさ | |
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詳細さ | |
勉強のしやすさ | |
コスパ |
- 著者:NPO法人日本茶インストラクター協会 (編集・ 企画・原案)・日本茶検定委員会 (監修)
- 出版社:農山漁村文化協会
- 発売日:2023/6/6(改訂版)
- ページ数:242ページ
『日本茶のすべてがわかる本』は、基礎知識が網羅されている入門書のような1冊になっています。
全242ページとコンパクトながら、端的に必要なことがまとめられています。
目次
- 序章:お茶のプロフィール
- 第1章:お茶の成分
- 第2章 お茶の健康効果
- 第3章:お茶のおいしい淹れ方
- 第4章:チャの育て方
- 第5章:お茶ができるまで
- 第6章:お茶の審査
- 第7章:お茶の生産・流通・消費
- 第8章:お茶の歴史と文化
- 第9章:お茶の話あれこれ
日本茶アドバイザー・日本茶インストラクター・日本茶マスターの認定制度を運営しているNPO法人日本茶インストラクター協会が企画・編集しています。
なので、日本茶検定公式テキストにもなっておりますが、茶業関係者や日本茶インストラクター・アドバイザーなどの上級者まで、他の資格関係の補助教材としても人気があります。
本の中は、お茶の本らしく緑色のみ使用し、適切な場所に写真・絵・図表が配置しているので、わかりやすいです。
2位:日本茶全書
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コスパ |
- 著者:
- 出版社:農山漁村文化協会
- 発売日:1999/4/1
- ページ数:355ページ
『日本茶全書』は、チャノキの生育から消費に至るまでの基本技術を、多くの研究データを基に詳細に記載してある専門書です。
目次
- 序章:日本人の喫茶と茶生産の歩み
- 第1章:茶のもと-チャの木(チャ)を知る
- 第2章:良質茶量産のための茶園管理
- 第3章:多彩な日本茶の製法と品質保持
- 第4章:茶の品質・成分と機能性
- 第5章:日本の茶産地と経営・流通
- 第6章:茶の消費と茶(チャ)の利用
日本茶を専門的に勉強を始めようとする人にはおすすめで、通信講座などで使われるテキストよりも詳細です。
少し発刊が古いため、絵・写真が古いですが、全355ページと豊富で知識の専門性は確かです。
技術的な話がメインとなっており、難しいところもあるかもしれませんが、重要な勉強になります。
3位:知識ゼロからの日本茶入門
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コスパ |
- 著者:
- 出版社:幻冬舎
- 発売日:2009/4/25
- ページ数:143ページ
『知識ゼロからの日本茶入』は、日本茶の入門書として、全143ページと簡単にまとめた1冊です。
基礎知識0だけど、日本茶の知識に触れてみたい場合、うってつけの1冊です。
著者は、ティープロフェッショナル協会代表の山上昌弘さんです。日本茶インストラクターで、日本茶インストラクションコンクール東日本大会優勝の経験もあるすごい方です。
日本茶インストラクターの方が初心者に向けて作られた本なので、要点をしっかり抑えつつ、分かりやすく作られています。
番外編:茶大百科〈1〉・茶大百科〈2〉
理解しやすさ | |
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コスパ |
- 著者:
- 出版社:農山漁村文化協会
- 発売日:2008/4/1
- ページ数:948・972ページ
『茶大百科』は、この2冊で日本茶について完全に理解することができます。
目次
大百科〈1〉
- チャの原産と分類
- 世界の茶
- 日本の茶の歴史と文化
- 茶の楽しみ方と食茶
- 日本の茶産業の歴史
- 茶の技術史
- 江戸・明治の茶技術書
- 日本の茶産地
- 茶の生産と消費の動向
- 飲料としての価値
- 茶の機能性と利用
- 茶の経営形態と収益性
- マーケティングと販売戦略
- 産地の動向とブランド化戦略
- 共同化・法人化の経営事例
- 茶の育種
- 茶の品種
- 茶葉の管理と格付け
- 製茶方法
- 製茶に利用する機械
- 製品化の手法と技術
- 茶種別審査法
- 品質評価方法
- 危機管理
茶大百科〈2〉
- 生育と生理・生態
- チャの養水分特性
- 生葉収量・品質の変動要因
- 園地の選択と造成
- 増殖法の種類と方法
- 植栽と幼木の管理
- 茶園の更新
- 仕立て方と整枝
- 摘採の方法と実際
- 生育ステージと栽培管理
- 土壌改良と土壌管理
- 施肥技術
- 生育・栄養診断、土壌診断
- 減肥と高品質を両立する事例に学ぶ
- 気象災害
- 温暖化の影響と対策
- 病害の診断と防除
- 虫害の診断と防除
- 茶園の天敵
- 環境保全型防除
- 無農薬栽培の成立条件
目次だけでも、このボリューム感がわかると思いますが、百科事典のような専門書です。
間違いない無くこの本を読んだら、お茶についてマスターできると思います。
しかし、1冊2万円以上しますし、900ページ以上の大きさを考えると、気軽には勉強できません。
日本茶の専門家になろうと思うならば、始めから購入するのが一番勉強になりますが、図書館には確実に置いてある名書なので、借りて勉強するのもいい手だと思います。
まとめ
日本茶の資格・検定の勉強が手軽にできるおすすめ本を紹介しました。
【日本茶の資格・検定の勉強が手軽にできるおすすめ本】
- 1位:日本茶のすべてがわかる本
- 2位:日本茶全書
- 3位:知識ゼロからの日本茶入門
- 番外編:茶大百科〈1〉・茶大百科〈2〉
上記でまとめさせて頂きました内容が、本を選択する一助にでもなれば幸いです。
ぜひ自分に合う本を探していただき、日本茶の知識が深まれば幸いです。