コロナの外出自粛の影響から、メダカ飼育が1つのブームになり、庭でビオトープを楽しむ方が増えました。
時期になるとホームセンターでビオトープの専用コーナーが設けられるほどです。
しかし、生育形の違い・耐寒性など水草の特性が分からない種類も多くあります。
ビオトープで使われる水草の生態を把握するため、今回は「ミズトクサ(ミズドクサ)」の飼育方法についてまとめます。
ミズトクサ(ミズドクサ)とは
ミズトクサ(水木賊:ミズドクサ)は、寒冷地の浅い池沼に生育する、多年草の抽水植物です。
学名はEquisetum fluviatileで、トクサ科トクサ属に分類されます。
北海道・本州(中部以北)に自生し、イヌスギナに似ているが茎は中空である点で区別できます。
ミズトクサ(ミズドクサ)と似ている植物との違い
水草の種類 | 生育形 | 草丈 | 色 |
---|---|---|---|
トクサ オオトクサ Equisetum hyemale | 湿地性 | 1m 2m | 濃い緑 |
ヒメトクサ(ヒメドクサ) Equisetum variegatum | 湿地性 | 80cm | 濃い緑 |
ミズトクサ(ミズドクサ) Equisetum fluviatile | 抽水性 | 50cm | 淡い緑 |
ミズトクサ以外に、トクサ・オオトクサ・ヒメトクサ(ヒメドクサ)が流通しています。
それぞれ見分けが簡単ですが、いちよう表にまとめておきました。
ミズトクサ(ミズドクサ)の育て方
抽水植物なので、常に水に浸かっている必要があります。
ただ、あまりに深いところには適していないので、最適な水深は5cmあれば十分です。
水深30cm以上とあまり深すぎると、生育に障害が出てきますので水深管理には注意しましょう。
北海道・本州(中部以北)に自生するので耐寒性が強く、休眠状態で地上部は枯れるか常緑で屋外越冬可能です。
ミズトクサ(ミズドクサ)の増やし方
シダ植物のため花は咲かず、胞子嚢穂を出します。
これを用いて増やしていくのはあまり現実的ではないので、株分け・挿し木などで増やすことができます。
トクサ全体に言えることですが、非常に丈夫で地下茎からどんどん新芽が出てきて増えすぎるので、株分けで適宜間引いていくのがおすすめです。
まとめ
ミズトクサ(ミズドクサ)の育て方・増やし方についてまとめました。
ビオトープではたくさんの水草が使用されています。
実際にビオトープを作成した私がおすすめする水草をまとめていますので、下記から詳細をご参照ください。