農業は1年に1作しかできないものが多く、圧倒的に経験・知識が不足してしまいます。
農業に従事し続けるには、勉強し常に新しい知見を学ばねばなりません。
勉強方法として、業界セミナー・先進地訪問・普及員による指導などありますが、私は本・業界誌・論文などを用いて勉強することが好きです。
その一環として『農業を起業する』を読みましたので、書評・要約のように綺麗に整理できていませんが、感想・勉強になった内容をまとめてみます。
目次
『農業を起業する』とは?
読みやすさ | |
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専門性 | |
役立ち度 |
- 著者:大島 七々三 (著)
- 出版社:アスペクト
- 発売日:2010/5/1
- ページ数:240ページ
【目次】
- はじめに
- 1 マイファーム
- 2 三州フルーツ工房
- 3 オリザ
- 4 おこめナビ
- 5 クロスエイジ
- 6 日本アグリマネジメント
- 7 農家のこせがれネットワーク代表理事CEO宮治勇輔氏に聞く「ニッポン農業を明るくする方法」
- あとがき
『農業を起業する』は、農業の若手起業家の手法・ビジネスモデルを分析した結果を示しているノウハウ本です。
多彩な事例が紹介されており、6つの農業起業家が示されています。
「新参者」の若者たちが、まったく新しいスタイルでこれまでのシステムを変革し、日本の農業を救おうと農業に参画している理由が知ることができます。
『農業を起業する』を読んで勉強になったこと
『農業を起業する』では、以下の6つの農業起業家が紹介されています。
- マイファーム
- 三州フルーツ工房
- オリザ
- おこめナビ
- クロスエイジ
- 日本アグリマネジメント
また、農業を始める方法が章末にまとめられてます。
- 方法1:イメージを固める
- 方法2:農業を体験する
- 方法3:半農・週末農業を始める
- 方法4:農業で生計を立てる
- 方法5:脱サラして専業農業を始める
- 方法6:農家のせがれが始める
①マイファーム
「マイファーム」は、京都府京都市で急増する耕作放棄地を農家から借り受け、指導・管理サポートつきの市民農園として蘇らせる事業を行なっています。
市民が気軽に有機栽培・自然栽培に取り組めるように運営し、「自産自消」のスタイルを支援して、耕作放棄地の再利用と食料自給率の上昇を図ることが目的です。
②三州フルーツ工房
「三州フルーツ工房」は、愛知県幸田市で、全収穫量の20%が廃棄され、大量ロスと処分の手間が悩みだった「イチジク」生産農家を救うために、ソフトドライイチジクを開発し、飲食店に販売しています。
町の新たな収入源を創出し、名古屋などに新しい市場の開拓もしています。
③オリザ
「オリザ」は、三重県津市で、「生産者が儲かる農業」を実現するため、市場調査・育苗開発・生産・流通・販売・ブランディングなど新しいサプライチェーンを構築する手助けをしています。
農業生産者ネットワーク・農業研究者ネットワークを束ね、企画・開発プロデュース機能を受け持っています。
④おこめナビ
「おこめナビ」は、千葉県山武郡で、全国の農家が直接消費者に販売するお米通販サイトを開設してます。
IT技術による稲作農家と消費者の架け橋となっています。
⑤クロスエイジ
「クロスエイジ」は、福岡県福岡市で、九州地方全域のこだわり野菜・果物を掘り起こし、労力と品質に見合った価格でスーパー・小売店・通信販売業者に販売しています。
農家にはマーケットニーズを伝え、小売店には農作物にあった販促・ブランド戦略を提案します。
⑥日本アグリマネジメント
「日本アグリマネジメント」は、東京千代田区で、金融と企業経営の理論を駆使し、効率性と収益性を追求するビジネスを展開しています。
水耕栽培や有機農法など、高い付加価値をつけられるものや先端技術を用いた生産方法と取り入れる場合が多いところ、ごく普通の栽培方法でコスト計算に基づいた事業計画を推進しています。
『農業を起業する』を読んで今後勉強すべきこと
『農業を起業する』を読んで、農業でビジネスを起こす方法が学べました。
より農業ビジネスに関するための知識をつけるために、他の本でも勉強します。
まず、経営計画書についての理解は重要だと思うので、経営計画に重きを置かれた就農本である『就農は「経営計画」で9割決まる 農業に転職!』を読んでみます。
また、本書の中で著者が参考にしたという『農で起業する!脱サラ農業のススメ』を読んでみます。
まとめ
『農業を起業する』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんが、感想・内容を紹介しました。
まだまだ勉強不足ですので、これらからもしっかり勉強していきます。
最新の農業情報を得るためには、本だと出版までのタイムラグがあるので、農業の専門雑誌を読むほうがおすすめです。
毎月購入すると結構コストがかかってしまうので、ネットで農業雑誌・家庭菜園誌が読み放の「楽天マガジン」がおすすめですので、利用してみてください。