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【ビオトープ水草】ミミカキグサの育て方・増やし方

【ビオトープ水草】ミミカキグサの育て方・増やし方
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コロナの外出自粛の影響から、メダカ飼育が1つのブームになり、庭でビオトープを楽しむ方が増えました。

時期になるとホームセンターでビオトープの専用コーナーが設けられるほどです。

しかし、生育形の違い・耐寒性など水草の特性が分からない種類も多くあります。

ビオトープで使われる水草の生態を把握するため、今回は「ミミカキグサ」の飼育方法についてまとめます。

ミミカキグサとは

ミミカキグサ

ミミカキグサは、地下茎に捕虫嚢をつける食中植物で、多年草の湿地性植物です。

学名はUtricularia bifidaで、タヌキモ科タヌキモ属(ウトリクラリア属)に分類されます。

水中で浮葉性がある「タヌキモ類」、地上部が発達した「ミミカキグサ類」と大別されることもあります。

本州・四国・九州の低湿地に広く自生しており、耐寒性が強いです。

ミミカキグサの近縁種

日本にはミミカキグサ以外にも、3種類が自生しています。

  • ヒメミミカキグサ(Utricularia nipponica)
  • ホザキノミミカキグサ(Utricularia caerulea)
  • ムラサキミミカキグサ(Utricularia uliginosa)

それ以外にも、園芸で用いられ人気のある種は以下のものがあります。

  • クリオネゴケ(Utricularia waburugii):越冬可能でクリオネに似た花が特徴
  • リビダ(Utricularia livida):耐寒性が弱くで紫色の花が特徴
  • ウサギゴケ(Utricularia sandersonii):耐寒性が弱くでウサギに似た花が特徴

これらすべてをミミカキグサ類と大別されることもあるので、「ミミカキグサ」と表記されている場合どの種を指しているのか、しっかり判別しましょう。

ミミカキグサの育て方

ミミカキグサ 腰水

用土は過湿になりにくい赤玉土を使うのが良く、自生している湿地は栄養が乏しいので施肥は必要ありません。

地下茎に捕虫嚢をつけますが、虫を与える必要もなく光合成のみで生育可能です。

開花時期は4月~7月で、日当たりと風通しのよい場所で生育すれば比較的容易に黄色い花を咲かせます。

秋~冬にかけて地上部の一部は枯れますが、寒さに強く屋外での冬越しが可能です。

腰水管理

日当たりのよい低地の湿地に生息しているため、1年を通して水を絶やさないのがポイントです。

毎日水やりをするほか、腰水をして乾燥を防ぐ方法で栽培されます。

沈水葉を出し地下茎の捕虫嚢も水没でも機能するので、深い腰水で飼育可能です。

腰水での栽培管理については、下記記事でまとめていますのでご参照ください。

ミミカキグサの増やし方

ミミカキグサ アップ

芝生のように匍匐茎をどんどん伸ばしていくので、株分けで簡単に増やすことができます。

株分けの時期としては、繁殖力が旺盛で定着がしやすいという観点から、「4~6月」が好ましいでしょう。

種子で増やしていくことができますが、手間暇を考えれば非常に難しいです。

まとめ

ミミカキグサ 花

ミミカキグサの飼育方法についてまとめました。

ビオトープではたくさんの水草が使用されています。

実際にビオトープを作成した私がおすすめする水草をまとめていますので、下記から詳細をご参照ください。

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