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自然選択を測るための「遺伝率」について

自然選択を測るための 「遺伝率」について
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生物進化の要因として、「突然変異・自然選択・遺伝的浮動・遺伝子流動」があります。

自然選択は、ある生物に生じた遺伝的変異のうち、生存・繁殖において有利に作用するものは保存され、有利でないものは除去され、選択されることです。

自然選択が行われた場合、どのように遺伝に影響を与えるのかを遺伝率で見ることがあります。

今回は、この遺伝率についてまとめます。

遺伝率(heritability)とは?

遺伝率

形質について、自然選択がかかる前の全体集団としての平均値と自然選択のかかった後で生き延びた集団の平均値の差を「選択差(S)」と言います。

選択差が大きいほど、自然選択の力が強いことになります。

しかし、形質値が100%遺伝する訳ではないので、選択後に生き延びた親集団の子であっても選択差分の形質値が進化している訳ではありません。

1世代後に見られる形質値の変化を選択反応(R)と呼び、選択差に対する選択反応の比を遺伝率(R/S)とします。

遺伝率をh2とした「R=h2S」を育種家の方程式、この方法で測定された遺伝率を実現遺伝率と呼び、共分散を無視できる仮定でのみ利用できます。

まとめ

自然環境

自然選択を測るための「遺伝率」についてまとめました。

生態学についてより深く勉強するのに、おすすめの書籍をまとめていますのでご参照ください。

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