試験概要

土木施工管理技術検定試験とは? ~試験内容~

土木施工管理技士とは、建設業法第27条に基づき、国土交通大臣指定機関が実施する施工管理技士国家資格のうちの1つです。

2級では、一般建設業の営業所における「専任技術者」、作業工程ごとの責任者として設置される「主任技術者」として仕事に従事できます。

1級では、2級の範囲に加えて、特定建設業の営業所における「専任技術者」、現場を指揮する役割を担う「監理技術者」として仕事に従事できます。

令和3年度の試験制度の改正により、学科試験合格のみでも「技士補」になることができ、特例監理技術者のもとに「監理技術者補佐」を置くことで、1級技士補は「監理技術者補佐」2級技士補は「主任技術者」となることができます

「特定建設業」「一般建設業」の許可を受けてた建設業者は、営業所ごとに「専任の技術者」、建設工事の現場に置く「主任技術者・監理技術者」を配置することが建設業法により義務付けられていますので、土木・建設工事において重要な資格となり、取得することでキャリアアップに必ずつながります。

この土木施工管理技術検定の試験内容についてまとめます。


土木施工管理技術検定とは?

土木施工管理技術検定は、施工計画・工程管理・安全管理など工事施工に必要な技術上の管理などを行うための知識が問われます。

受験区分は1級・2級に分かれており、2級はさらに2級は「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」に分かれています。

学科試験・実地試験の2つに分かれており、学科試験を合格した者のみが実地試験に進むことができます。

そのため、学科試験・実地試験別々で申し込みが必要になります。

1級は年1回実施され、学科(第1次検定)が例年7月、実地(第2次検定)が例年10月に行われます。

また、2級は、学科試験は年に2回例年6月・10月、実地試験は年1回例年10月に行われます。

受験要件

土木施工管理技士検定試験を受験するためには、実務経験が必要となります。

実務経験年数とは、土木工事現場において工事の施工管理業務に従事した経験年数をいいます。

以下の種別に該当する工事の経験が必要になります。

【実務経験に必要な工事種別】

  • 河川工事
  • 道路工事
  • 海岸工事
  • 砂防工事
  • ダム工事
  • 港湾工事
  • 鉄道工事
  • 空港工事
  • 発電・送変電工事
  • 上水道工事
  • 下水道工事
  • 土地造成工事
  • 農業土木工事
  • 森林土木工事
  • 公園工事
  • 地下構造物工事
  • 橋梁工事
  • トンネル工事
  • 解体工事

資格試験を受験できるための実務経験の年数は、学歴と卒業した指定学科によって異なります。

【1級】

区分学歴と資格実務経験年数
指定学科指定学科以外
1大学・高度専門士卒業後3年以上卒業後4年6ヶ月以上
2短期大学・専門士・5年制高等学校卒業後5年以上卒業後7年6ヶ月以上
3高等学校・専門学校卒業後10年以上卒業後11年6ヶ月以上
4その他15年以上
52級合格者合格後5年以上
62級合格後5年未満で右の学歴の者短期大学・5年制高等専門学校卒業後9年以上
高等学校卒業後9年以上卒業後10年6ヶ月以上
その他14年以上

【2級】

区分学歴と資格実務経験年数
指定学科指定学科以外
1大学・高度専門士卒業後1年以上卒業後1年6ヶ月以上
2短期大学・専門士・5年制高等学校卒業後2年以上卒業後3年以上
3高等学校・専門学校卒業後3年以上卒業後4年6ヶ月以上
4その他8年以上

※指定学科とは、土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地または造園に関する学科を含む)・都市工学・衛生工学・交通工学・建築学である。

1級試験内容とは?

1級土木施工管理技術検定では、学科試験・実技試験を行います。

1級は、河川・道路・橋梁・港湾・鉄道・上下水道などの土木工事で監理技術者として施工計画を作成し、現場における工程管理、安全管理など工事施工に必要な技術上の管理などを行うための知識が問われます。

学科試験

学科試験は、4肢択一のマークシート方式です。

96問出題され、65問を解答する選択方式です。

分野出題数必要解答数
土木一般11問9問
専門土木20問6問
法規11問6問
共通工学4問4問
施工管理法15問15問

実地試験

実地試験は、自由記述式の筆記試験です。

実地試験は、「経験記述」が1問、「記述式問題」の8問から7問を選択して、計8問を解答します。

学科のマークシートと異なり、解答を書く必要があります。「実地」とあるので、実技試験があると勘違いされる場合がありますが、全て机上で行います。

出題形式分野出題区分出題数必要回答数
必須問題施工経験記述安全管理1
選択問題土木構造物と盛土との接続部分での段差13
コンクリート現場内運搬1
品質管理盛土の締固め管理1
安全管理車両系建設機械による労働者の災害防止1
施工管理施工計画の立案1
選択問題土木軟弱地盤対策13
コンクリート暑中コンクリート1
品質管理鉄筋コンクリート構造物1
安全管理墜落による危険防止1
建設廃棄物排出事業者が作業所内において実施すべき対策1

 


2級試験とは?

2級土木施工管理技術検定でも、学科試験・実技試験を行います。

2級には、「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3種別あり、1つの種別を選択して受験します。

河川、道路、橋梁、港湾、鉄道、上下水道などの土木工事において、主任技術者として施工計画を作成し、現場における工程管理、安全管理など工事施工に必要な技術上の管理などを行うための知識が問われます。

土木の種別のみ以下で紹介します。

学科試験(土木)

学科試験は、4肢択一のマークシート方式です。

61問出題され、40問を解答する選択方式です。

分野出題数必要解答数
土木一般11問9問
専門土木20問6問
法規11問6問
共通工学4問4問
施工管理法15問15問

実地試験(土木)

実地試験は、自由記述式の筆記試験です。

実地試験は、「経験記述」が1問、「記述式問題」の8問から7問を選択して、計8問を解答します。

実地試験は、自由記述式の筆記試験です。学科のマークシートと異なり、解答を書く必要があります。「実地」とあるので、実技試験があると勘違いされる場合がありますが、全て机上で行います。

分野出題数必要解答数
必須問題施工経験記述1問1問
土工2問2問
コンクリート2問2問
選択問題施工管理法2問1問
選択問題施工管理法2問1問

合格ライン・合格率はいくつか?

土木施工管理技術検定の合格ラインは1・2級共通で、学科60%以上、実地60%以上です。

また、土木施工管理技術検定の1級・2級の例年の合格率は、学科試験の合格率50〜60%、実地試験の合格率30〜40%です。

学科試験はマーク式なので比較的合格率は高いですが、実地試験は記述式なので難易度は高めになっております。


まとめ

土木施工管理技術検定の試験内容について紹介させていただきました。

全国建設研修センターのHPに申し込み・受験の手引き等ありますので、確認して頂きまして、受験に挑んでいただければと思います。