保護・保全活動

「生物多様性・生態系とは何か」を子どもと勉強する方法~わかりやすく簡単な教材の紹介~

「生物多様性・生態系とは何か」を子どもと勉強する方法~わかりやすく簡単な教材の紹介~

SDGsのゴール14「海の豊かさを守ろう」・15「陸の豊かさも守ろう」などにおいて、生物多様性・生態系について言及されています。

しかし令和4年度の内閣府の「生物多様性に関する世論調査」では、「生物多様性の言葉の意味を知っていた」と答えた者の割合が29.4%のみでした。

学校で生物多様性・生態系について学ぶ機会があった18~29歳は、「生物多様性の言葉の意味を知っていた」と答えた者の割合が1番高かったが、47.8%と半数にも満たない結果です。

この状況を是正して子ども達に生物多様性・生態系ひいてはSDGSの理解を深めてもらうには、学校での教育では足らず家庭での教育が必要不可欠です。

子どもと生物多様性・生態系を勉強するために、わかりやすく簡単に使える教材を紹介します。

子どもだけでなく、家族一緒に学んでいただければ幸いです。

書籍

絵本 子ども

「絵本・児童図書・図鑑・専門書」の書籍を用いて、生物多様性・生態系について学ぶことができます。

図書館を利用すれば費用もかかりませんし、紹介する本以外にも良い出会いがあるかもしれませんので、ぜひ試しに利用してみてください。

力を入れて特設コーナーを作っている図書館もありますし、こんな本が読みたいと司書さんに問い合わせれば適切な本を選書してくれます。

図書館以外にも、書籍探しに参考になる情報元はたくさんありますので、そこでも探してみてください。

絵本

絵本

生物多様性・生態系について、直球で学ぶのではなくふんわりとした概念的に学ぶには絵本が最適です。

未就学児の頃から触れることができ、自然に親しみをもって情操教育のきっかけになります。

おすすめしたい絵本として以下のものを紹介します。

【生物多様性・生態系の学習におすすめな絵本】

  • 生きものいっぱい ゆたかなちきゅう
  • いのちのつながり
  • ちきゅうがウンチだらけにならないわけ
  • たべることはつながること
  • 土をつくる生きものたち森を育てる生きものたち

生きものいっぱい ゆたかなちきゅう

  • 出版元:そうえん社
  • 発行年月:2008/5/1
  • 著者等:うた 本川達雄、え ワタナベケンイチ

生きものいっぱい ゆたかなちきゅう』は、東京工業大学名誉教授の本川達雄氏による、生物多様性をテーマにした「うたの絵本」です。

巻末には、歌「生きものいっぱい ゆたかなちきゅう」の楽譜が掲載されています。

歌になっていて楽譜もあるので読み聞かせに最適です。

本川達雄氏は歌う生物学者と知られており、他の著書には『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』『ウニはすごいバッタもすごい デザインの生物学』などがあります。

いのちのつながり

  • 出版元:福音館書店
  • 発行年月:1991/04/25
  • 著者等:分 中村運、絵 佐藤直行

いのちのつながり』は、甲南大学名誉教授で分子生物学者の中村運による、遺伝子を中心とした本です。

「すべての生き物がたったひとつの祖先から枝分かれして進化してきた」「すべての生き物が遺伝子でつながっている」など、難しい内容を分かりやすく解説されています。

生物多様性には「生態系・種・遺伝子」の3種類があり、下記の記事でまとめていますのでご活用ください。

ちきゅうがウンチだらけにならないわけ

  • 出版元:福音館書店
  • 発行年月:2013/06/20
  • 著者等:作 松岡たつひで

ちきゅうがウンチだらけにならないわけ』は、ウンチの役割が分かる絵本です。

いろんな生き物のウンチが図鑑のように描かれ、ウンチにもいろんな種類があることが知れます。

自然界ではウンチが循環していて、分解する生物には必要不可欠なものです。

臭い・汚いというイメージを払拭でき、トイレトレーニングの一環としても役立てます。

たべることはつながること

  • 出版元:福音館書店
  • 発行年月:2009/05/30
  • 著者等作 パトリシア・ローバー  絵 ホリー・ケラー  訳 くらた たかし・ほそや あおい

たべることはつながること』は、食物連鎖のつながりを紹介する絵本です。

自然界の生き物は、食べたり食べられたりして互いに密接につながっています。

食べたツナサンドのマグロをスタートに食物連鎖を遡っていき、植物にたどり着くことがわかります。

「ライオンさんは何を食べてるかな?」とか他の動物が何を食べてるかの興味作り、食育のきっかけ作りにおすすめです。

食物連鎖は生態系を簡便に示す1つの工夫で他も栄養段階・生態ピラミッドなどがあり、下記の記事でまとめていますのでご活用ください。

土をつくる生きものたち森を育てる生きものたち

  • 出版元:岩波書店
  • 発行年月:2005/11/1・ 2008/10/13
  • 著者等:著 谷本雄治・イラスト 盛口満

土をつくる生きものたち』は、雑木林に住むトビムシ・ミミズ・ダンゴムシ・センチコガネなどを紹介しながら、落ち葉・死骸・糞を土に変えていく様子を紹介する絵本です。

イラストとリズミカルな文章が子どもの興味を引きつけます。

森を育てる生きものたち』は、『土をつくる生きものたち』の第二弾で、葉っぱ・木の実を食べるいきものがいるのに、どうして豊かな森が維持されるのか教えてくれる絵本です。

この2冊を合わせることで、森林の物質循環について学ぶことができます。

登山やハイキングをする前・後にこの本を読むと、森林についての興味が深まりますので、とてもおすすめです。

児童図書

児童図書を読書する子ども

児童図書は、字を読んで理解できるように子ども向けに描かれた本です。

字が読めることが前提になるので小学生以上が対象になることが多いですが、子どもに合わせた分かりやすい内容・マンガ調のものもあるので、読み聞かせで使うこともできます。

おすすめしたい児童書として以下のものを紹介します。

【生物多様性・生態系の学習におすすめな児童書】

  • 日本らしい自然と多様性-身近な環境から考える
  • 川は生きている・道は生きている・森は生きている・お米は生きている・海は生きている
  • 学校勝ちぬき戦 実験対決35 「生態系と環境の対決」

日本らしい自然と多様性-身近な環境から考える

  • 出版元:岩波書店(ジュ ニア新書)
  • 発行年月日:2010/5/27
  • 著者等:著 根本正之

日本らしい自然と多様性-身近な環境から考える』は、日本に住む在来種の多様性を保全するにはどうしたら良いか伝える児童書です。

植物を中心に、帰化植物などの外来種ばかりになる日本の環境について考え、多様性を保つための実際の事例も記載されています。

農学博士である著者は、3点をまず知ってほしいと解説しています。

  1. 日本らしい自然とはどんなものか
  2. 多様性を失わせた人間の行為は何だったのか
  3. 草花の社会はどんな生態系なのか

身近なところで日本らしい多様性を持つ場所を探し、マイ・フィールドとして観察をすることを進めています。

フィールドワークをするきっかけとなる1冊です。

川は生きている・道は生きている・森は生きている・お米は生きている・海は生きている

  • 出版元:講談社(青い鳥文庫)
  • 発行年月日:2012/6/15・2012/9/14・2012/12/11・2013/4/12
  • 著者等:著 富山和子・著 大庭 賢哉

「生きている」シリーズは、日本の自然と人々の営みをわかりやすく説いた児童向けノンフィクション作品としてロングセラーとなっています。

自然が人間にどのような恵みをもたらし、どう関わっていくべきかを考えさせてくれます。

川は生きている』は、産経児童出版文化賞受賞作品で、人間と自然の歴史の中で川が大きな役割を果たしてきたことを知れる1冊です。

急流として知られる日本の川の恵みをどのように活用してきたのか理解できます。

道は生きている』は、道が経済活動・文化の交流に欠かせないものであることを伝える1冊です。

並木の道・石の道・絹の道・塩の道などの道のなりたちを知ることで、人と人とのつながり・歴史が分かります。

森は生きている』は、森が人間に与えてくれる「森の恵み」を知るきっかけ作りになる本です。

日本の国土の3分の2である森林が、生活の道具・酸素・水など人間の営みに欠かせないものを作っているだけでなく、土・海などの自然を支える働きもあることが分かります。

お米は生きている』は、お米が日本の文化の土台をどれだけ形成しているか知れる1冊です。

食・お金・地下水・田園風景・神様・祭りなど、日本ならではの自然との関わりが分かります。

海は生きている』は、水のつながりが命のつながりであり、すべての命の母が海であることが知れる1冊です。

食事・運輸・雨など多様なかかわり合いがあり、陸と海の関わりを深く分かります。

学校勝ちぬき戦 実験対決35 「生態系と環境の対決」

  • 出版元:朝日新聞出版
  • 発行年月日:2020/8/20
  • 著者等:文 ストーリーa.絵 洪鐘賢

学校勝ちぬき戦 実験対決35 「生態系と環境の対決」』は、「学校勝ちぬき戦 実験対決」シリーズの生態系を扱った学習マンガです。

国際実験オリンピックを舞台に、小学生ウジュやウォンソの活躍を通して、「食物連鎖・生態ピラミッド」などの知識が学べます。

マンガで楽しく学べるだけでなく、実際に行える実験も掲載されているのもこの本の特徴です。

図鑑

子ども 図鑑

図鑑は、図・写真を用いて理解を支えてくれる本です。

ビジュアル面では動きのある映像メディアには劣ると思われがちですが、想像力を働かせる余地を子どもに与えるため知的好奇心が育まれやすいのです。

図鑑は読むペースを自分で調節できるので、1つ1つじっくり観察したり、比較観察したりするのに大変優れています。

おすすめしたい図鑑として以下のものを紹介します。

【生物多様性・生態系の学習におすすめな図鑑】

  • いきもの図鑑えほん
  • はじめてのずかん みぢかないきもの (講談社の動く図鑑MOVE)
  • 田んぼの生き物図鑑
  • プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ

いきもの図鑑えほん

  • 出版元:あすなろ書房
  • 発行年月日:2012/2/28
  • 著者等:作 前田まゆみ

いきもの図鑑えほん』は、身近な生き物154種を優しいイラストで紹介する図鑑です。

図鑑えほんと書いてある通り、絵本のような可愛いイラストなのですが、特徴や生態が細かく記載されています。

身近なイヌ・ネコから森に住む昆虫まで、幅広い生きものがまとめられています。

優しいイメージの図鑑を探している方には大変おすすめです。

はじめてのずかん みぢかないきもの (講談社の動く図鑑MOVE)

  • 出版元:講談社
  • 発行年月日:2018/3/15
  • 著者等:監修 瀧 靖之・監修 今泉 忠明

はじめてのずかん みぢかないきもの (講談社の動く図鑑MOVE)』は、『はじめてのずかん』シリーズの身近ないきもの編です。

脳医学者である瀧靖之先生が監修に入り、「賢い子」育てるためのしかけが随所に見られます。

小さなこどもが出会う身近な生きものを網羅しつつ、動物学者の今泉忠明先生による本格的な解説も豊富です。

NHKのスペシャル映像つきで、「2歳からの読み聞かせ・5歳からのひとり読み」に最適の図鑑です。

田んぼの生き物図鑑

  • 出版元:山と渓谷社
  • 発行年月日:2013/2/22
  • 著者等:写真・文 内山 りゅう

田んぼの生き物図鑑』は、田んぼに生きる多種多様な生き物を紹介する図鑑です。

2005年に発行されたものを、新知見も加えて増補改訂新版として再発行されました。

田んぼで生き物観察・捕獲を楽しむなら、必須の1冊かと思います。

分野ごとに分冊化されたもので良ければ、宝くじの普及宣伝事業を活用し、(社)農村環境整備センターした「田んぼの生きもの図鑑」が無料でダウンロードできるので、ご活用ください。

プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ

  • 出版元:創元社
  • 発行年月日:2019/12/17
  • 著者等:著 レイチェル・イグノトフスキー・監訳 山室真澄・訳 東辻千枝子

プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ』は、地球規模での生態系の仕組みを地域別に紹介している絵本です。

地球環境学の基本に、特色ある気候・地形・生物分布を紹介しています。

モンスターハンターのロード画面のようなイラストがたまらなく可愛いです。

ビジュアルブック・絵本的な辞書なもので、持続可能な環境づくりに必要な知識を楽しく学べます。

小学校5年生以上で習う漢字にのみ送り仮名がついている点は注意が必要です。

専門書

子ども 読書

知識がある程度ついてきた場合、子ども向けでは物足りなくなることがあります。

子どもの知的好奇心に答えるならば、生物多様性・生態系の専門書を与えてみても良いと思います。

高校生・大学生の入門書として書かれた専門書ならば比較的にとっつきやすいです。

おすすめしたい専門書として以下のものが挙げられます。

【生物多様性・生態系の学習におすすめな専門書】

  • 生態学入門 第2版
  • カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学
  • キャンベル生物学 第11版

詳細については、別でまとめていますのでご参照ください。

映像メディア

テレビ 子ども

映像メディアは、家族みんなで視聴できるので、エンタメを楽しみながら勉強感が少なく学習できます。

字が読めなくても、難しい漢字が分からなくても、映像が理解を助けてくれます。

「テレビ番組」「映画」「YouTube」を用いて、生物多様性・生態系について学ぶことができます。

テレビ番組

テレビ

テレビ番組は、プロの作家・映像制作が作っているので、正確な知識・情報を学べる映像メディアです。

一般的に公開されているものであれば極端に意見の偏った内容もないので、親のチェックなしでも安心して子どもに見せることができます。

おすすめしたいテレビ番組として以下のものが挙げられます。

【生物多様性・生態系の学習におすすめなテレビ番組】

  • しまじろうのわお!
  • ダーウィンが来た・ワイルドライフ
  • ザ!鉄腕!DASH!!

しまじろうのわお!

しまじろうのわお!』は、テレビ東京系列6局ネットで毎週土曜日08:30~09:00にて放送されているテレビ番組です。

こどもちゃれんじに出てくるしまじろう達を中心とした教育コンテツ・コーナーがたくさんあります。

でかけよう。せかいは そとが おもしろい!」と、もっと自分の外の世界に踏み出すことをキャッチフレーズに刷新され、実写による教育的なコーナーが豊富です。

自然に関するコーナーとして

  • のうぎょうのわお
  • うみのわお
  • せいぶつたようせいのわお
  • わおの研究所

など、どんどんコンテンツが増えています。

YouTube公式アカウントにて過去話の無料配信・会員限定のこどもちゃれんじTVなど、テレビ以外でも視聴する方法が多くあります。

しまじろうに興味を持つと、【こどもちゃれんじ】【進研ゼミ小学講座】などの学習教材を導入しやすいのでおすすめです。

ダーウィンが来た・ワイルドライフ

ダーウィンが来た』は、NHK総合テレビジョンで毎週日曜19:30~20:00にて放送されているドキュメンタリー番組です。

最新の撮影器具を駆使した迫力映像で、生き物の素晴らしさを伝えています。

NHKが独自取材した映像・英BBCなど海外のテレビ局が作成した映像を使っており、世界初の映像などの貴重な映像資料が豊富です。

「ヒゲじい」というマスコットキャラクターが、割り込んで質問・解説の場を提供してくれるので、ドキュメンタリーを楽しみながらもしっかり学習できます。

同様な番組として、NHK BSプレミアム・NHK総合テレビジョンで放送されている『ワイルドライフ』があります。

こちらはBS4kにも対応している高解像の迫力ある映像が楽しめます。

低年齢向けに制作されているものではないので、自然のありのままの映像が子どもによっては刺激の強すぎる映像があることもあるので、視聴には少し注意が必要です。

ザ!鉄腕!DASH!!

ザ!鉄腕!DASH!!

引用:日テレHP

『ザ!鉄腕!DASH!!』は、日本テレビ系列で毎週日曜19:00~19:58にて放送されているバラエティ番組です。

生物多様性・生態系の学習におすすめな企画がいっぱいあります。

  • DASH海岸:東京湾内の工業地帯にある入り江の再生
  • 新宿DASH:東京富士大学の屋上に畑やビオトープ作成
  • グリル厄介:環境の脅威になる生物を食糧としての活用法を示すことで在来種保護

生物調査・生態工学を用いた保全方法などを調査者や施工者の目線で知ることができます。

映画

映画

映画はテレビ番組以上の美しい映像・音響を感じることができる映像メディアです。

映画館によっては、子どもが見やすいように子連れ専用上映をしてくれるところもあるので、「暗いのを怖がりそう・声を出して迷惑をかけそう」と思っていても見れる機会があります。

映画館で見る以外にも、過去作品なら中古DVD購入・レンタル・VODで見れます。

安価に楽しむことができるので、中古DVD購入・レンタル・VODにあるものをおすすめします。

おすすめしたい映画として以下のものが挙げられます。

【生物多様性・生態系の学習におすすめな映画】

  • ライフ いのちをつなぐ物語
  • シーズンズ 2万年の地球旅行
  • 地球の限界:“私たちの地球”の科学
U-NEXT

ライフ いのちをつなぐ物語

『ライフ いのちをつなぐ物語』は、英BBC製作によるネイチャードキュメンタリーで、2011年に設立50周年を迎えたWWFが製作協力し、撮影日数3000日・総製作費35億円を投じた超大作です。

地球の全大陸に住む陸・海・空の多種多様な生物がそれぞれの命をつないでいく様子を、最新のカメラシステムを用いて動物と同じ目線で撮影し、生態の細部がよく分かります。

英BBC製作は以下のものがありどれも大好きでおすすめなのですが、生態系・生物多様性を学ぶなら『ライフ いのちをつなぐ物語』を推します。

  • ディープ・ブルー:撮影に4年半もの歳月を費やし、200ヶ所ものロケ地をめぐって撮り上げた海洋ドキュメンタリー
  • アース:北極から深海まで、厳しい自然の中で紡ぎ出す命のドラマを最新鋭の技術で捉え、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のフルオーケストラを用いたドキュメンタリー
  • ネイチャー:「謎めいた森」「燃え盛る地下世界」「異国の砂」「灼熱の平原」「魅惑の海中都市」「凍てつく山脈」「荒れ狂う激流」という7つの自然の領域を4K3D映像で撮影したドキュメンタリー
  • アース アメイジング・デイ:4K技術・超軽量カメラ・ドローンを駆使した「アース」の第2弾 

シーズンズ 2万年の地球旅行

『シーズンズ 2万年の地球旅行』は、地球上における2万年の生命の歩みを題材に撮り上げたネイチャードキュメンタリーです。

世界初の無音小型バギーによる馬・オオカミと同じ目線で疾走するなど、野生動物の視点を最重視した映像が圧巻ですが、「人類はこれからいかに自然の共存共栄していくか」という強いメッセージが込められています。

ジャック・ペラン監督が手がけた作品として、『WATARIDORI』『オーシャンズ』が有名です。

地球の限界:“私たちの地球”の科学

『地球の限界:“私たちの地球”の科学(原題 Breaking Boundaries: The Science of Our Planet)』は、気候変動や温暖化についての最新の研究を分かりやすくまとめたNetflixオリジナルのドキュメンタリー映画です。

環境学者のヨハン・ロックストロームが、9つの分野(気候・大地・生物の多様性・淡水・栄養素・海洋酸性化・汚染物質・エアロゾル・オゾン層)について、人間が超えてはいけない限界値を定めていきます。

Netflixに加入していれば、見てみても損は無い内容だと思います。

生物多様性の問題に関わる包括的な情報を学ぶには最適な映画だと思いますが、小難しい話ばかりで苦手に思われる方もいるかもしれません。

U-NEXT

YouTube

YouTube

YouTubeはインターネット上で動画共有サービスで、プロ・アマ問わず幅広い製作者の動画が視聴できます。

スマホ・タブレット・スマートテレビなどで気軽に見れ、広告を挟みますが無料で視聴可能です。

専門性のある動画を見ることができる反面、テレビ番組・映画にあるチェック体制がないので極端に偏った意見・誤った内容が含まれることもあり、親のチェックなしでも安心して子どもに見せづらい一面があります。

紹介するYouTubeチャンネルはどれも素晴らしいチャンネルですが、子どもに見せても良いと判断したものに限って視聴させましょう。

【生物多様性・生態系の学習におすすめなYouTubeチャンネル】

  • へんないきものチャンネル
  • WoWキツネザルの地球を救うアカデミー
  • 進化生物学ch【ゆっくり解説
  • ゆるふわ生物学

へんないきものチャンネル

へんないきものチャンネルは、登録者数37万人(2023年1月1日現在)を超える、へんな生き物や面白い動物について解説をする動画をアップしているチャンネルです。

日常生活では見られないようなユニークな動物の生態・歴史・獣害事件などをわかりやすく紹介・解説されています。

『キモイけど実はイイヤツなんです。』『カワイイけど実はアブナイヤツなんです。』の2冊の書籍を出版されています。

WoWキツネザルの地球を救うアカデミー

『WoWキツネザルの地球を救うアカデミー』は、環境問題・環境保全に興味がない人が地球を救うヒーローになるためのチャンネルです。

環境系エンターテイナーのWoWキツネザルが、地球を救うために必要な知識や新しい価値観を教えてくれます。

独特な格好でエンタメとしてとても楽しい内容になっているので、子どもが見やすい動画になっています。

進化生物学ch【ゆっくり解説】

『進化生物学ch【ゆっくり解説】』は、科学の世界では生物進化をどんな感じで研究しているのか、どんな研究があるのか、生き物の生態と一緒に解説しているチャンネルです。

進化学の理論など難しい話を、「ゆっくり解説」で説明しています。

ゆっくり解説は、softalk系の音ソフト(ゆっくりボイス)を使って、分かりやすく解説する動画です。

機械音声に好き嫌いが出てしまいますが、専門的な内容が豊富でおすすめします。

ゆるふわ生物学

『ゆるふわ生物学チャンネル』は、現役の生物学研究者や国際生物学オリンピックのメダリストといった生物学に特化したメンバー達が、生物学の真の楽しみ方を多くの人に伝えていくことを目的に、様々な企画をやっていくチャンネルです。

ゲームを通して生物学の面白さを伝えたり、最前線の研究者とコラボして最新情報を伝えたりしています。

ゆるふわと称する通り、解説しているメンバーがとても楽しそうなのが印象的です。

ゲーム

ゲーム

ゲームにも、生物多様性・生態系の学習ができるものがあります。

テレビゲームだけじゃなくカードゲーム・ボードゲームなどもあり、みんなで遊びながら学ぶことができます。

【生物多様性・生態系の学習におすすめなゲーム】

  • あつまれ どうぶつの森
  • Equilinox
  • 生物多様性まんだらカードゲーム
  • 生物学カードゲーム CELL ジェネリック

あつまれ どうぶつの森

『あつまれ どうぶつの森』は、NintendoSwitch用ゲームソフトでどうぶつの森シリーズの第7作目です。

どうぶつの森シリーズは、虫・魚などを採集したり化石を発掘したりすることができます。

採取することで図鑑が記載され、さらに博物館に寄贈することで館長のフータによる詳しい解説・実際に展示され動きが知れるなど、生態を詳しく知ることができます。

『あつまれ どうぶつの森』を題材に、「あつまれ どうぶつの森 島の生きもの図鑑 (講談社の動く図鑑MOVE)」が発売されています。

ゲームだとプレイ時間が子どもに与える時間が気になるところなので、図鑑と組み合わせることで楽しみながらプレイ時間をコントロールしましょう。

Equilinox

『Equilinox』は、動物や植物を配置して自分の思い通りの惑星を作ることができる生態系構築シミュレーションゲームです。

生態系全体のバランスを考えながら動植物を配置していかないと、生態系が簡単に崩壊してしまいます。

ゲームを通じて、栄養段階・食物連鎖などについて考えることができます。

SteamでリリースされているのでPC・Steam Deckでのみプレイが可能な点は注意が必要です。

生物多様性まんだらカードゲーム

生物多様性まんだらカードゲーム

引用:公益社団法人 日本環境教育フォーラムHP

「生物多様性まんだらカードゲーム」は、私たちの暮らしと多様な生物たち、さらには自然界と私たちがどのようなつながりがあるのかを、ゲーム感覚で楽しみながら考えてみるためのカードゲームです。

公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF : Japan Environmental Education Forum)が作成しており、印刷用はネットから無料でダウンロード可能です。

公式HPからデータをダウンロードし、A4サイズの厚めの紙に印刷・切り取ってお使いください。

所要時間は1時間~ 2時間、1グループ4名前後で実施できます。

生物学カードゲーム CELL ジェネリック

『生物学カードゲーム CELL ジェネリック』は、生物学の用語を網羅的に覚えることができるデッキ対戦カードゲームです。

互いのライフポイントを削り合い、先に相手のライフポイントを0にした方が勝利します。

各カードには108種類の生物学用語を擬人化したキャラクターイラストと、用語の学術的な解説が付いており、 遊びながら自然と生物学用語に触れることができます。

デッキは4つあります。

  • 遺伝子工学デッキ
  • 生態学デッキ
  • 免疫学デッキ
  • 微生物学デッキ

ダイソーで100円で売っており、安価にカードゲームを楽しめるので大変おすすめです。

まとめ

自然環境

子どもと生物多様性・生態系を勉強するために、わかりやすく簡単に使える教材を紹介しました。

学校以外での環境教育に紹介しました書籍・映像メディア・ゲーム」をご活用ください。

当サイトも生態工学について深くまとめようと努力している最中ですので、ぜひご活用いただけると幸いです。