新規就農・起業

『農で起業!実践編』の感想・勉強になった内容まとめ!

『農で起業!実践編』の感想・勉強になった内容まとめ!

新規農業をし、農業従事者の一員になるにはどうしたらいいだろうかと、たくさんの本を読んで勉強させて頂いています。

『農で起業!実践編』を読んでいるだけでは記憶になかなか残りにくいため、インプットした知識を整理して、

  • 「読んで勉強になったこと」
  • 「理解が及ばず、さらに勉強をしなくてはいけないこと」

を感じたままに書き留めさせて頂いております。

書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきます。

『農で起業!実践編』とは?

読みやすさ
専門性
役立ち度
  • 著者杉山 経昌 (著)
  • 出版社築地書館
  • 発売日2009/4/4
  • ページ数:256ページ

【目次】

  • 1 誰でも成功できる農の世界へようこそ
    自由で楽しい農業を目指そう
    就農前の準備が成功を決める
    経営を進化させるデータ管理術
    農業をビジネスに作り上あげろ
    進歩と効率化に限界はない
  • 2 農を実践する!
    開花・実留り編
    宅配サービス編
    施肥編
    発芽編
    資材管理編
    観光農園編
    経営を自動的に進化させる
    栽培管理と農業の未来
  • 3 農を次世代に託す
    農を廃業する!
    責任ある撤退プラン
    葡萄園スギヤマが目指す理想の撤退モデル
  • あとがき ライフスタイルのなかの農

『農で起業!実践編』は、自分で管理できる「安心」「安定」「安全」の農業経営で、農業で「豊かな生活モデル」の実現を考える方に向けた1冊です。

のんびり豊かな生活を送ることができる時短テクニックが記載され、「引退」まで書かれています。

『農で起業する!脱サラ農業のススメ』の続編であり、農業を楽しみながらも利益を出しつづける秘訣を公開されています。

『農で起業する!脱サラ農業のススメ』の感想・勉強になった内容まとめ!
『農で起業する!脱サラ農業のススメ』の感想・勉強になった内容まとめ!新規農業をし、農業従事者の一員になるにはどうしたらいいだろうかと、たくさんの本を読んで勉強させて頂いています。 『農で起業する!脱...

『農で起業!実践編』を読んで勉強になったこと

『農で起業!実践編』では、「新しい」農業実践のための5箇条が記載されています。

  1. 農業専業で、小規模経営
  2. 「最適化」で農薬・肥料代を90%減らす
  3. 補助金はもらわない、無借金経営
  4. 健康的で文化的な生活は手放さない
  5. 自分が食べたいものを作る

これを軸に、本書の内容が展開されています。

章ごとに重要だと思った箇所についてまとめさせていただきます。

1 誰でも成功できる農の世界へようこそ

著者が、スギヤマ式農業経営として、「出会った人々との心の通い合いに努め、その土地に合った作物をその土地に合った栽培法を作り、付加価値の高い売り方をすれば、誰でもどこでも成り立つ普遍的な方法」だと示しています。

収益・栽培作物・労働時間・農地面積などを最適にして、ハイパフォーマンスを実現させる「最適化経営」は、無駄な時間を省いた「小さい経営」を理想とします。

著者は、夫婦2人の年間労働時間を就農当初の半分以下にすることができています。

他人に振り回さずに、自分の都合で労働時間・時給・価格を決める「自分都合の経営」でもあります。

新規就農にあたってお金・経営シミュレーションは必要だが、協力してくれる夫・妻がいるかいないかで成功率は大きく変わります。

パートナーの存在で農作業効率は上がり喜び・悲しみを分け合うことができるので、「物理的に3倍の生産性、精神的に5倍の推進力」と表現されています。

シミュレーションの話だが、しっかりと計画を立てることも重要なのですが、シミュレーション通りに行動できたか検証することが大事になるため、絶対にデータを採取しなければなりません。

小規模経営を実践するために、「3・2・3ガイドライン」を決めています。

  • 最初の「3」:労働生産性を示し、1時間働いたら3000円入ってこなければならないよいう目標
  • 次の「2」:収益性を示し、入ってきたお金が出ていかないように2000円は手元に残るようにしたいという目標
  • 最後の「3」:年間総労働時間であり、1年間の総労働時間を夫婦2人で3000時間以内という目標

就農時の若い頃は頃でいいが、歳をとって定年に向かっていく中で、このガイドラインをより小規模化に変え、「4・3・2ガイドライン」へ変更していきます。

2 農を実践する!

細かく作業ごとに知識がまとめられています。

  • 開花・実留り編
  • 宅配サービス編
  • 施肥編
  • 発芽編
  • 資材管理編
  • 観光農園編

開花・実留り編

出荷時期最適化を図るために、開花タイミングを「閾値以上の積算温度」でコントロールします。

開花した花の数が多すぎると仕事量が過大になり、少なすぎれば最終の品質が悪くなるので、花の数を減らしていき、袋掛けする房の数の計画管理します。

仮定論理で、「なぜ」に問題を切り分けて、それぞれに相応しい問題の解決を図りながら、農業の最適化の方向付けを行います。

宅配サービス編

輸送の最適化とは、CDQSをまとめて運送におけるサービス・ミックスの最適化を行います。

  • C:輸送価格
  • D:輸送速度
  • Q:輸送品質
  • S:輸送に伴うサービス

これらは背反事象であるので、全てを最高水準にすることはできないので、農産物の種類によって最適化するしかありません。

生鮮食品は輸送の振動などの輸送品質・留置の保存状態などに気を配らないといけないし、米などの場合は気にする必要がないので輸送価格に注目します。

お客様に迷惑をかけないように経営上の方針を以下のように著者は定めています。

  1. 運賃で利益を追求しない
  2. 自分がとるべきリスクはお客様に転嫁しない
  3. 輸送コストは製品価格側で吸収しない
  4. 価格表はシンプルに作る

施肥編

肥料設計ソフトを作り、68種類の肥料を登録し、毎年毎年改良に次ぐ改良を重ねた結果、肥料代を88%の経費低減を図ることに著者は成功しました。

最適化施肥に近づけるために、以下の4項目の対策を講じます。

  1. 施肥を元肥/春肥/機能施肥に分割し、元肥はいわゆるバックグラウンド施肥の性格を持たせる。
  2. 設計された肥料成分のうち、流亡しやすい肥料品種は春肥として、作物に要求される直前、たとえばビニール掛け後に散布する。
  3. Pは基本的には自分で土壌中を移動しない肥料なので、こちらから根まで機能施肥として届ける。
  4. N(窒素)の最適化は難しいので、SPAD(葉緑素計)による葉色制御施肥を行います。

発芽編

経営の最適化を図るために、発芽をコントロールする必要があります。

  • いつ発芽させるか?
  • 面積あたりどれだけの数を発芽させるか?
  • 枝の断面を見て上下左右斜めのどの位置から発芽させるか?させないか?

資材管理編

農園では多くの資材を要しますが、

  1. 最適な仕様のもの
  2. 多すぎもせず、少なすぎもしない最適な数量
  3. 最適な業者
  4. 最適な方法で入手
  5. 最適な予算価格でストック
  6. 必要になったときにはいつでも手元にあって顧客を満足させられる状態

にしなければなりません。

そのための資材管理をエクセルで実施します。

管理項目は以下のものが示されています。

  • 期間需要
  • 初期在庫
  • 入手量
  • 最終在庫
  • 実消費
  • 新しい期間需要
  • 発注数
  • 要求仕様
  • 入手経路
  • 予算単価
  • 購入予算
  • 保管場所

観光農園編

収穫時期のタイミングをどのように管理するかは、あらゆる作物について品質から収益まで大きな影響を与える重要なポイントです。

開園時期も糖度・糖酸比を測定して、統計的に開園の最適化をしています。

最適条件を模索しつつ、開演を果たした途端に最適化の照準は、いかに運営し、いかに売り切り、以下に閉園するかに移ります。

お客様が自分で借りをして切り採るときには、品質は低いが総が大きく立派な葡萄を選択し、エクスペリエンスがコアになりメンタルな底面が支配してビジュアル優先になります。

お客様が贈答用を依頼した場合は、お客さが採ったものはお断りして、スタッフが朝採りした味をコアにしたものを箱に詰めて送ります。

そのため、熟す時期の調整が必要になります。

お客様が採るにつれて熟し、過熟にならない右往に一部は相対的に遅れるように管理するため、着果不可と登熟を遅らせる水分ストレス管理が必要になる。

3 農を次世代に託す

農業の引退モデルについて問題点が多く、著者は「後継者がいつても引き継げる形態を維持しつつ、自分の健康管理モードで経営を、または圃場管理を継続する」という形を考えています。

生産性を向上させようと努力し、販売期間を最短の時間内に終了しようと試行錯誤しているうちに、労働の瞬間最大負荷が想定値を超えてしまい、「もっと楽しくもっとゆったり」農業経営戦略に変わります。

理想的な農業経営引退モデルとして、以下のように移っていくことが望ましいとしています。

  1. 規模を縮小して経営を継続する
  2. 健康維持規模の経営を体が動く限り続ける
  3. 子どもに後を継がせる
  4. 一緒に経営する(2年)
  5. 親の担当圃場を分けて農業を継続するか、子どもの手伝いに徹する

『農で起業!実践編』を読んで今後勉強すべきこと

『農で起業!実践編』を読んで、農業で起業するために考えなくてはいけないことが色々学べたと思います。

より就農するための知識をつけるために、他の本でも勉強したいと思います。

本書の続編でもある『農!黄金のスモールビジネス』を読んでみます。

『農!黄金のスモールビジネス』の感想・勉強になった内容まとめ!
『農!黄金のスモールビジネス』の感想・勉強になった内容まとめ!新規農業をし、農業従事者の一員になるにはどうしたらいいだろうかと、たくさんの本を読んで勉強させて頂いています。 『農!黄金のスモー...

また、経営計画書についての理解は重要だと思うので、経営計画に重きを置かれた就農本である『就農は「経営計画」で9割決まる 農業に転職!』を読んでみます。

『農業に転職! 就農は「経営計画」で9割決まる』を読んだ感想・勉強になった内容まとめ!
『農業に転職! 就農は「経営計画」で9割決まる』を読んだ感想・勉強になった内容まとめ!新規農業をし、農業従事者の一員になるにはどうしたらいいだろうかと、たくさんの本を読んで勉強しています。 『農業に転職! 就農は「経...

まとめ

『農で起業!実践編』を書評・要約のようにまとまっていないかも知れませんがご紹介させていただきました。

しかし、まだまだ勉強不足ですので、しっかり勉強してから新規就農を目指します。

本での知識の取得も大事にしつつ、実際に行動に移していきます。