生態学を勉強する場合、大学に入学する以外で、体系的に勉強するのが非常に難しい学問です。
そのため、本の選び方には注意をしなくてはいけません。
出来るだけ教育機関で教科書として使用されているような本を厳選してみました。
【生態学の勉強におすすめの入門本】
- 『生態学入門 第2版』:大学でも使われる入門書
- 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学』:BLUEBACKの確かなブランド
- 『キャンベル生物学 第11版』:国際生物学オリンピックの推薦図書
- 『プラネットアース: イラストで学ぶ生態系のしくみ』:可愛いイラストで楽しく学べる
目次
『生態学入門 第2版』:大学でも使われる入門書
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勉強のしやすさ | |
コスパ |
- 著者:日本生態学会 (編集)
- 出版社:東京化学同人
- 発売日:2012/4/15
- ページ数:287ページ
「生態学入門 第2版」は、生態学の基礎から応用まで全部を網羅した現代生態学の総合的入門書です。
日本生態学会が編集しており、40名もの日本生態学会会員が編集・執筆・査読に関わっており、信頼のおける本で、体系的にまとめられています。
高校生物の新学習指導要領(H24)に合わせた内容になっていますので、初心者にも優しく解説され、要点を抑えて304ページに凝縮されています。
大学でも生態学の教科書としても利用されることもあるため、生態学を体系的に学ぶのにうってつけの1冊です。
生態学入門 第2版 目次
- 第1章 生態学とはどんな学問か?-遺伝子から地球環境まで
- 第2章 生物界の共通性と多様性
- 第3章 進化からみた生態
- 第4章 生活史の適応進化
- 第5章 生理生態的特性の適応戦略
- 第6章 動物の行動と社会
- 第7章 個体間の相互作用と同種・異種の個体群
- 第8章 生物群集とその分布
- 第9章 生態系の構造と機能
- 第10章 生態系の保全と地球環境
- 付録
『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学』:BLUEBACKの確かなブランド
理解しやすさ | |
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詳細さ | |
勉強のしやすさ | |
コスパ |
- 著者:
- 出版社:講談社
- 発売日:2014/9/1
- ページ数:240ページ
「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻」は、生態学MITでも使われている世界標準の大学生物学の入門的教科書「LIFE」を邦訳した「アメリカ版 大学生物学の教科書」 全5巻セットの内の1冊です。
「科学をあなたのポケットに」で有名なBLUEBACK(ブルーバックス)が出版している新書です。
240ページとコンパクトであるため、初心者ではない場合は記述が少なめで説明不足に感じるかもしれません。
しかし、カラーで紹介されているので、入門書としての機能は十分です。
カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学 目次
- 第23章 環境における生物
- 第24章 個体群
- 第25章 生物種間相互作用の生態学的・進化論的意義
- 第26章 生態学的群落(コミュニティ)
- 第27章 地球のエコシステム
5巻セットなので、生態学も勉強したい場合は、5冊揃えてみても良いかもしれません。
『キャンベル生物学 第11版』:国際生物学オリンピックの推薦図書
理解しやすさ | |
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詳細さ | |
勉強のしやすさ | |
コスパ |
- 著者:
- 出版社:丸善出版
- 発売日:2018/3/20
- ページ数:1704ページ
「キャンベル生物学」は国際生物学オリンピック委員会が推薦するほどブランドのある教科書です。
内容はとても豊富なのですが、とても分厚いのが問題点です。部屋に常備しておくならば、最高の1冊になります。
分厚いのを解消するために、キャンベル生物学の重要な部分だけを抽出した「エッセンシャル・キャンベル生物学」というものが出版されています。
2冊とも良本で、内容も豊富ですが、値段が驚くほど高いです。
内容が難しいので、初心者が挫折する可能性がありますが、本気で生態学を勉強できるので、この1冊で全てが網羅できる1冊ではあります。
『プラネットアース: イラストで学ぶ生態系のしくみ』:可愛いイラストで楽しく学べる
- 出版元:創元社
- 発行年月日:2019/12/17
- 著者等:著 レイチェル・イグノトフスキー・監訳 山室真澄・訳 東辻千枝子
『プラネットアース イラストで学ぶ生態系のしくみ』は、地球規模での生態系の仕組みを地域別に紹介している絵本です。
地球環境学の基本に、特色ある気候・地形・生物分布を紹介しています。
モンスターハンターのロード画面のようなイラストがたまらなく可愛いです。
ビジュアルブック・絵本的な辞書なもので、持続可能な環境づくりに必要な知識を楽しく学べます。
まとめ
生態学の勉強におすすめの入門本(初心者~大学卒業レベル)を紹介しました。
【生態学の勉強におすすめの入門本】
- 『生態学入門 第2版』:大学でも使われる入門書
- 『カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第5巻 生態学』:BLUEBACKの確かなブランド
- 『キャンベル生物学 第11版』:国際生物学オリンピックの推薦図書
- 『プラネットアース: イラストで学ぶ生態系のしくみ』:可愛いイラストで楽しく学べる
ぜひ自分に合う本を探していただき、生態学の知識が深まれば幸いです。
子どもと一緒に「生物多様性・生態系」を学べる書籍について、下記にてまとめていますので興味があればご参照ください。