クロガネモチはモチノキ科モチノキ属の常緑高木です。
枝いっぱいに実をつける様子・「苦労して金持ちになる」の語呂合わせから、クロガネモチは縁起がいい木として扱われ、別名『ふくら(福来)』と呼ばれることもあります。
クロガネモチの巨樹は少なくとても貴重で、岐阜県の天然記念物として唯一のクロガネモチが「朝日神社のクロガネモチ」です。
現地踏査をしてきましたので、諸元・現地の情報をまとめます。
「朝日神社のクロガネモチ」について


「朝日神社のクロガネモチ」は、樹齢は200年以上は経過しているクロガネモチの巨木で、昭和51年12月21日に県指定の天然記念物に指定されています。
諸については、岐阜県HPで公開されています。
このクロガネモチは、天王川沿いの朝日神社境内にある。根元の幹周囲3.0m、樹高20.0m、枝張り東12.0m、西2.0m、南8.0m、北7.9mでありクロガネモチの巨樹であったが、平成6年(1994)5月に強風のため地上8mから折れた。現在は残った幹上部から数10cmの枝が密集して伸びてきている。

根元から空洞が上の方まであり、樹木医によってきちんと手入れされています。
また、強風にて地上8mくらいのところから折れましたが、平成6年に「植生回復剤注入」・平成22年5月「樹勢回復工事」と修復され、現在は折れたところからもしっかり蘇っており保全は良い状態です。
手入れされている状態を見ると、天然記念物に指定する意義を感じられます。
天然記念物とは
引用:文化遺産オンライン
天然記念物は、「動物・植物・地質鉱物で我が国にとって学術上価値の高いもの」のうち、重要なものです。
また、保護すべき天然記念物に富んだ代表的一定の区域ごと指定することもできます。
国指定の天然記念物は「文化財保護法」、各地方自治体指定の天然記念物は「文化財保護条例」に基づいて指定されたものです。
国指定天然記念物の中でも、さらに世界的・国家的に重要なものが、「特別天然記念物」に指定されます。
天然記念物に指定されたものは、文化庁長官の許可・各地方自治体長の許可がなければ、採集・伐採・採掘などができません。
「朝日神社のクロガネモチ」へのアクセス
- 所在地:〒501-0446 岐阜県本巣郡北方町天狗堂1丁目47
- 公共交通:岐阜バス「曲路」から徒歩約5分
- 自動車:東海環状自動車道「大野神戸IC」から車で約15分
- 問い合わせ:岐阜県文化伝承課
・TEL:058-272-1111(内線3147,3148)
・FAX:058-278-2824
駐車場

朝日神社のクロガネモチは、北方中央公園の側にありそこに駐車できます。
10台以上駐車でき、比較的道路も広いので、訪問しやすいと思います。
まとめ

岐阜県の北方町にある県指定天然記念物「朝日神社のクロガネモチ」についてまとめました。
クロガネモチの巨木は少なく、岐阜県指定の天然記念物で唯一のクロガネモチです。
ぜひ訪れて、観察してみてください