水田は、地域の営農形態・用排水系統・道路網・傾斜・自然条件など多くの条件を考慮して造設されています。
大きな1枚の水田を農道・水路・畦畔にて細かく分割することで、使い勝手の良い土地利用が可能です。
どのように水田を区画されているのかまとめます。
区画の構造 〜農区・圃区・耕区〜
水田圃場の区画は、農区・圃区・耕区に分けられます。
区画の規模として「農区=2圃区=20〜30耕区」になります。
機械化作業が一般的になったことから、30a(24×125m)・1ha(80×125m)の区画規模の水田圃場が多くなりました。
一般的には耕区<圃区<農区であるが、 畦畔の配置によって耕区=圃区の場合もあり、また小排水路の配置の配置によって圃区=農区の場合もある。
農区
農区は、農道によって囲まれた区画で、土地利用計画上・経営上・栽培管理上の区画です。
農場制農業を構築するにあたり最小の面的集積単位で、農地管理区とも表現されます。
上記の通り、農区=2圃区となっています。
圃区(ほ区)
圃区(ほ区)は、1つの農区が小排水路で分けられ、農道・小用排水路によって囲まれた区画です。
同一の支線農道用水系統につながる耕区の集団で、圃区=10〜15耕区になります。
圃区は、 適切な水管理ができる最大の区画になります。
耕区
耕区は、ほ区を畦畔によって細分化した区画です。
耕区は耕作上の最小単位で、効率的な作業管理・適切な用排水管理ができる区画になります。
まとめ
どのように水田を区画されているのか、ほ区・耕区・農区についてまとめました。
「のうぎょうとぼく」の中では、農業土木に関する豊富な記事を書いています。
水田を造設すること、農業土木について詳しく学べる本について別でまとめてますので、興味があれば参照ください。
参考ページ:農業土木の勉強におすすめな参考書・問題集を紹介!