ハリヨはトゲウオ目トゲウオ科の魚で、岐阜県と滋賀県の湧水のある河川に局所的に分布しています。
個体数が減少傾向にあるため、生息地の多くは重要な保全地です。
岐阜県西濃地域にある保全地の1つとして、「北部浄水公園」があります。
また、北部浄水公園周辺は、彼岸花の有名スポットでもありますので、併せて紹介します。
「北部浄水公園」について
「北部浄水公園」は、海津市南濃北部浄化センターの横にある親水公園です。
湧水が豊富で、清水が津屋川に注がれています。
北部浄水公園沿いには、「北部浄水公園ハリヨ生息地」「南濃梅園」「津屋川」があり、徒歩10分で移動が可能です。
無料駐車場・無料トイレは「北部浄水公園」にしかありませんので、北部浄水公園を拠点に各方面に足を運んでみましょう。
駐車場は15台ほどありますが、トイレが男女障害者兼用の多目的トイレが1つしかありませんので、祭りがある時期は注意してください。(車で5分のところにミニストップはあります。)
「北部浄水公園」へのアクセス
- 所在地:〒503ー0401 岐阜県海津市南濃町津屋
- 問い合わせ:TEL 0584-53-1374 (海津市商工観光課)
- 公共交通:養老鉄道「美濃津屋駅」から徒歩約5分
・タクシー:タクシーアプリ「GO」
・レンタカー:skyticketレンタカー
- 自動車:東海環状自動車道「養老IC」から車で約10分
北部浄水公園ハリヨ生息地
北部浄水公園ハリヨ生息地は、湧水が豊富な約600m2の池です。
隣接する北部浄水公園の池とは区切られており、大切に保全されています。
2018年03月に湧水池改修工事が行われ、観察しやすいようにウッドデッキが整備されました(日本興業株式会社HP)。
清水が豊富であるため、多くのハリヨが生息・繁殖できているので、簡単にハリヨが見つかります。
他の保全地よりも観察が容易であるため、おすすめの観察地です。
南濃梅園
「南濃梅園」は、津屋川沿いにて約30000m² (約1万坪)の敷地に、500本の梅を植栽されている梅園です。
昭和60年より10年かけて和歌山産苗木が植えられたようです。(中日本氷糖株式会社HP)
北部浄水公園と津屋川ともつながっており、間の通路は散歩道となっています。
敷地内は中日本氷糖(株)の私有地となっていますが、外部に公開されており、3月は観梅、6月は梅採りが行われ、ホタル・彼岸花の季節にも多くの人に利用されています。
津屋川の彼岸花
津屋川の堤防は、9月の中旬から下旬にかけて、彼岸花で覆い尽くされます。
堤防沿い3kmを約10万本の彼岸花が咲くため、写真撮影の有名スポットです。
開花にあわせて、「津屋川ひがん花まつり」が開催されます。
津屋川ひがん花まつり
毎年、シルバーウィークにあわせて、「津屋川ひがん花まつり」が実地され、多くの観光客やカメラマンが訪れます。
開花状況は年によって大きく異なるので(2022年は2割開花)、「祭り開催≠満開」ではないことに注意してください。
津屋川の水面に網を投げて獲る漁法「網打ち」の実演があり、多くのカメラマンが集結していました。
「津屋川ひがん花まつり」の実施状況は以下の通りです。
- 2018年:09月22日(土)〜24日(月)
- 2019年:09月21日(土)〜23日(月)
- 2021年:09月21日(火)〜23日(木)
- 2022年:09月24日(土)〜25日(日)
09:00〜15:00の間、屋台や臨時駐車場が設営されます。
臨時駐車場まで道中からしっかり案内がされていて、迷う心配はありません。
協力金として500円は徴収されますが、津屋川の堤防に非常に近い場所に停めることができます。
ここの駐車場もすぐ埋まってしまうので、北部浄水公園の無料駐車場が案内されます。
5分歩くかどうかの位置にあるのですが、「津屋川ひがん花まつり」期間中はシャトルバスが運行されています。
30分に1回で運行されているので、少し間隔はありますが、歩ける距離ではありますので問題ないでしょう。
まとめ
ハリヨの生息地である「北部浄水公園」を紹介しました。
北部浄水公園付近の津屋川水系は湧水が豊富で、近隣には国の天然記念物に指定されている「津屋川水系清水池ハリヨ生息地」があります。
また、岐阜県西濃地域には、ハリヨの生息地が多くありますから、ぜひ観察しに行ってみてください。
参考ページ:【岐阜県西濃地域】ハリヨが自然観察できる生息地