農業バイトで1番迷うのは、バイト当日の服装・持ち物ではないでしょうか。
農作業に適した服装・持ち物を準備することで、以下の事象から身を守ることができます。
- けが
- 虫刺され
- 日焼け
- 脱水・熱中症
- 凍傷
農家として日常的に用いている服装・持ち物を紹介しますので、参考にしてみてください。
農業バイトに適した服装
屋外での農業バイトは、自分の身を守るために農作業に適した格好が必要です。
農業バイトに適した服装として、以下のものをおすすめします。
【農業バイトに適した服装】
- 長袖シャツ
- 長ズボン
- カッパ
- 帽子
- タオル
- 長靴・防水靴
- 靴下
- 手袋
- マスク
長袖シャツ
農産物による切り傷・虫刺されを避けるために、半袖より長袖シャツにしましょう。
夏場でも日焼けは体力を非常に削られますので、肌の露出を避ける長袖が良いです。
袖口を手袋にいれることができる袖の長さがあると、土地・水が袖口から入ることがないのでおすすめです。
作業着・つなぎが汚れに強くて良いのですが、初心者だと温度調整を間違えると大変なので、カッパ・ヤッケ・ウィンドブレーカーなど上着の脱着で調節しやすい格好にしましょう。
そのため、中に着るシャツは速乾性・透湿性の良いものが好ましいです。
長ズボン
長袖シャツと同様に、農産物による切り傷・虫刺されを避けるために半ズボンより長ズボンにしましょう。
泥ハネが多くあるので、汚れがつきにくい撥水加工などがされているものを選びましょう。
立つ・しゃがむを繰り返し行うので、ストレッチが効いているもの・摩擦が少ない・透湿性などの性能あると作業性が向上します。
これらを総合すると、アウトドア・登山などで用いられてるクライミングパンツがおすすめです。
女性は背中見えがない「サロペット」も根強い人気があります。
カッパ
カッパは、悪天時に屋外で作業をするためには必須なので必ず用意しましよう。
ただ、すぐ破れたりムレたりする、100均などにあるペラペラのカッパはダメです。
ヤッケも良いですが、透湿性と防水性が非常に良いGORE-TEXを使ったアウトドア用のカッパがおすすめです。
ベンチレーションで汗を素早く蒸散できる便利性、農産物で擦っても破れない耐久性もあります。
帽子
農作業は日差しを避ける場所がないので、帽子でしっかり日焼け対策・暑さ対策をしましょう。
ツバが長いだけでなく、首も保護できるタイプだと肌の露出を最低限にすることができます。
吹き曝しにあうのであごひもは必須で、砂埃が舞う際にはフェイスガードがあると便利でおすすめです。
タオル
汗・泥を拭くために、タオルは持参しましょう。
夏場は、保冷材ポケット付きタオル・接触冷感タオル(クールタオル)などがおすすめです。
ブラブラさせると邪魔で落ちたり風で飛んだりするので、しっかり首で結べる長さにしましょう。
長靴・防水靴
泥・水・虫から足元を保護するために、ヒザ下までカバーできる長靴の使用しましょう。
立つ・しゃがむを繰り返し行うので、しゃがみやすい柔軟性のある軽量長靴がおすすめです。
また、滑りやすい転倒の恐れがあるので、滑り止めがしっかりツイているタイプもあります。
長靴だと作業しにくい場合は、防水性の高いシューズはおすすめです。
GORE-TEXなど防水性・透湿性に優れた素材を用いているのが良いでしょう。
私は、トレイルランニング用の防水靴を愛用しています。
選別場・出荷場は清潔を保つために、きれいな靴に履き替える必要がある場合もありますので、農家さんに履き替え用靴が別途必要かは確認しましょう。
靴下
靴下は、ズボンの裾を入れ込むことができる、ハイソックス以上の丈長め靴下を使用しましょう。
クッション性が良い・ずり下がり防止・ムレ防止があると作業性が良いです。
冬場は足場が冷えるので、ウール率が高い商品を選びましょう。
手袋
泥・水による汚れ、植物による切り傷、虫刺されなどから手を守るために手袋は使用しましょう。
作業内容によって手袋は使い分け、替えも含めて複数持ちがおすすめです。
- 手のひらはゴムコーティングによる滑り止め、手の甲は通気性を確保するためコーティングしない「背抜き手袋」
- れんこん収穫・野菜洗浄などの水作業向け「防水ゴム手袋」
- 日焼け予防・小枝の侵入を防ぐ「腕カバー付き手袋」
- 農薬散布・農機を触る「耐油手袋」
透湿性と防水性を兼ね備えた手袋として『テムレス』がとても人気で、防寒用のテムレスは非常におすすめです。
作業内容・農産物の種類によっては、手袋必須・手袋使用禁止など仕様がありますので、農家さんにちゃんと伺いましょう。
マスク
マスクは、泥・粉塵・農薬・肥料などから顔・呼吸器等を守るために着用しましょう。
ネックガード付きだと、日焼け対策・首元への侵入対策ができるのでおすすめです。
作業に寄っては必須になり、普通のマスクよりもグレードの高い防塵マスク・農薬散布用マスクなどの用意を求められないか確認しましょう。
農業バイトに適した持ち物
農業バイトに持っていくほうが良い持ち物として、以下に即したものを用意しましょう。
状況によっては必要のない持ち物がありますので、適宜入れ替えを行ってください。
【農業バイトに適した持ち物】
- 着替え
- 虫刺され対策
- 夏の熱中症対策
- 冬の寒さ対策
着替え
汚れ・雨などで衣服が汚れるので、着替えは持っていくと良いでしょう。
着替えのことを考えると、衣服類はなるべく軽い素材をおすすめです。
大荷物になると場所をとるので大変ですが、圧縮袋に入れると嵩張らずに用意できます。
虫刺され対策
虫刺され対策に、虫よけスプレ・ハッカ油などで対策したいところです。
しかし、虫除けスプレー・香水・ニオイ消しなど農産物・農業資材への付着の恐れがあるものについては、各農場によって方針が異なるので、確認してからの使用が良いでしょう。
塗布する以外にも虫除け効果のある虫除けグッズに以下のようなものがあります。
虫の天敵であるオニヤンマのストラップ「おにやんま君」
アース製薬と帝人フロンティアが共同開発した、繊維に虫を寄せつけない特殊加工を施した素材『スコーロン®』を用いた衣服
夏の熱中症対策
農作業中の熱中症によって10年間の死者数は257人も亡くなっているため、夏場は熱中症対策は必須です(参照:農水省「農作業中の熱中症対策について」)。
基本的なことですが、前日の夜は睡眠を十分とって、朝食は食べて体調管理をしっかりするのは欠かせません。
スポーツドリンク・塩分摂取など作業中もしっかりケアしましょう。
最近では、空調服が手軽な価格で手に入るので酷暑の際はぜひ利用してみてください。
冬の寒さ対策
雪中野菜・越冬野菜の農業バイトをすると、吹雪の中で農業をしなくてはいけません。
ネックウォーマー・インナーや靴下の二重履き・カイロなど寒さの対策をしっかりしましょう。
特に足元の対策は欠かせませんので、防寒長靴を利用してみてください。
まとめ
農家である自分の経験を元に、農作業に適した服装・持ち物を紹介しました。
農業に慣れていない方や農業バイトの際に、ぜひ参考していただければ幸いです。
農家バイトのおすすめについてもまとめていますので、農業バイトに興味がある方はそちらも参考にしてみてください。