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【ふるさと納税】おすすめ返礼品「棚田オーナー制度」~お米×農業体験~

【ふるさと納税】おすすめ返礼品「棚田オーナー制度」~お米×農業体験~
記事内に商品プロモーションを含みます。

棚田オーナー制度とは、年会費を支払うことで棚田の一区画のオーナーになれる制度です。

この制度を利用すると、オーナーの区画で収穫されたお米が自分のものになります。

さらに、地元の農家からの指導・補助のもと、「田植え」「草刈り」「稲刈り」といった稲作の一連の作業を通じて、同じ区画を1年通して管理できる深い農業体験ができます。

家族で参加できるのがほとんどで、稲作を通して子どもの環境教育にも役立つため、棚田の保全の一助になるだけでありません。

ふるさと納税を使わなくても棚田オーナーに申し込むことができますが、棚田オーナーになると同時に棚田保全活動を推進する自治体に寄付することもできるので、一石二鳥の効果があります。

さらに寄付額から2,000円を除いた額が所得税・住民税から控除されるため、収入によっては実質2,000円で返礼品が手に入るのでかなりお得です。

元農業土木職員である私が、ふるさと納税を活用して棚田オーナーになれるおすすめの自治体を紹介します。

「棚田オーナー制度」について

田んぼの多面的機能

日本の原風景である棚田は、大型機械で農業ができないので土地生産性は低いのですが、以下の多面的機能を有している非常に重要な農地です。

  • 国土の保全
  • 水源の涵養
  • 自然環境の保全
  • 良好な景観の形成
  • 文化の伝承

しかし、農家の高齢化・担い手不足などによって、棚田の維持管理は容易ではありません。

そこで年会費を支払うことで棚田の一区画のオーナーになれる「棚田オーナー制度」が、棚田を将来に繋げるために重要です。

オーナーの会費は、田んぼの地代・苗・肥料・用水などの費用、日常管理をする地元農家・地主の日当、オーナーへの案内の事務費などに使われ、棚田振興・棚田保全を図ることができます。

作業内容・作業回数・会費・もらえるお米の量など、どこのオーナーになるか千差万別です。

購入のタイミングでは「来年度の棚田オーナー権」の場合もあるので、いつからオーナーになるのかしっかり確認して購入してください。

ふるさと納税で「棚田オーナー」になれる自治体一覧

棚田 日本

ふるさと納税で「棚田オーナー」になれる自治体をまとめてみました。

どんな魅力があるか付随する情報も記載させていただきましたので、寄付先選定の役立てていただければ幸いです。

ふるさと納税で「棚田オーナー」になれる自治体一覧

  • 山形県最上郡大蔵村:四ヶ村棚田
  • 新潟県十日町市:池谷・入山の棚田
  • 石川県羽咋市:神子原の棚田
  • 三重県熊野市:丸山千枚田

山形県最上郡大蔵村:四ヶ村棚田

四ヶ村棚田は、「日本の棚田百選」「つなぐ棚田遺産(ポスト棚田百選)」「やまがたの棚田20選」に選定され、日本最大規模約1900枚・約120haの棚田です。

「豊牧」「滝の沢」「沼の台」「平林」の4集落を総称して四ヶ村(しかむら)と呼ばれています

石碑のある見晴らし台から、日本の原風景を眺められるパノラマはとてもおすすめです。

【四ヶ村棚田オーナー体験内容】

<令和6年4月1日~令和7年3月31までにお申込みの方>

  • 農作業体験:令和7年5月~9月頃 2・3回程度(田植えや稲刈り等)
  • 棚田米発送:令和7年10月中旬以降 10kg×3回発送(2か月間隔)計30kg

日本の棚田百選の認定をきっかけに、平成14年に「四ヶ村棚田保存委員会」が立ち上げられ、大蔵村棚田米生産販売組合が棚田オーナーの管理を実施しています。

農作業体験は参加自由で、農作業体験を行った棚田米を中心に30kgが確定で発送されるシステムです。

品種は「はえぬき」「雪若丸」「里のゆき」の3種類あり、申込の際に選択してください。

  • 住所:〒996-0201 山形県最上郡大蔵村南山
  • 問い合わせ先:大蔵村ふるさと納税事務センター
    ・TEL:0233-29-8280
    ・FAX:0233-29-8260
    ・X(旧Twitter):@okura_furusato
  • 交通手段
    ・自動車:東北中央自動車道(尾花沢新庄道路)「舟形IC」から約45分

新潟県十日町市:池谷・入山の棚田

池谷・入山棚田は、「つなぐ棚田遺産(ポスト棚田百選)」に選定され、ブランド米として魚沼産コシヒカリ「山清水米」が生産されている、約156枚・約16.5haの棚田です。

池谷はかつて6戸しかない限界集落でしたが、2004年の新潟県中越大震災をきっかけに支援の輪が広がり、若者が移住して奇跡の復活を遂げた集落として全国的にも注目されています。

入山は通い耕作によって棚田が維持されていますが、残念ながら1989年に集落としては無くなってしまいました。

池谷・入山の棚田

引用:特定非営利活動法人地域おこし 池谷・入山ガイド

棚田オーナー制度「山清水米みんなの棚田」は「集落の存続と、都会と田舎が手と手をとりあう幸せな社会づくり」という理念で、平成30年より開始しました。

魚沼産コシヒカリ「山清水米」は、化学肥料5割減・除草剤1回のみの特別栽培米の認証受け、農薬化学肥料不使用「はざかけ」米でもあります。

収穫したお米の全体量に対して割り当て面積に応じた分を配当米として送付され(農産物・特産品もプレゼント)、配当米の量によってふるさと納税は2つのコースが用意されています。

  • 小口コース:10kg(10キロ×1回配送)
  • 標準コース:40kg(10キロ×4回配送)

【2024年体験イベント内容】

  • 4/20(土)13:00~ 山菜採り&交流会
  • 5/18(土)13:00~ 田植え&交流会
  • 6/15(土)13:00~ 草取りイベント&交流会
  • 6/22(土)13:00~ 草取りイベント&交流会
  • 7/6(土)13:00~ 草刈りイベント&交流会
  • 8/3(土)13:00~ 草刈りイベント&交流会
  • 9/21(土) 13:00~ 稲刈り・はざかけイベント&交流会

~ 体験イベントでは物足りない方向け ~

  • 6月:6/1~6/14(平日のみ) 5:00~ ガチ勢による草刈り
  • 7月:7/1~7/14(平日のみ) 5:00~ ガチ勢による草刈り
  • 8月:8/1~8/14(平日のみ) 5:00~ ガチ勢による草刈り
  • 9/22・23(日・祝) 13:00~ガチ勢による稲刈り・はざかけ
  • 10月 ガチ勢による脱穀・片付け

体験については参加自由で、家族の方は体験料は無料です。

体験イベントの内容は通常のものに加えて、物足りない方に向けて「ガチ勢用のスケジュール」も用意されています。

ふるさと納税掲載サイト:さとふる

石川県羽咋市:神子原の棚田

神子原の棚田(神子原地区棚田群)は、「つなぐ棚田遺産(ポスト棚田百選)」「世界農業遺産:能登の里山里海」「石川県景観形成重点地区」「重要里地里山:神子原地区」に選定され、約178haの棚田です。

第265代ローマ教皇(ベネディクトベネディクト16世名誉教皇)に献上されたことで知られるブランド米「神子原米」の産地として、世界中から注目を集めました。

環境に配慮された昔ながらの農法が実施されているので、良いお米ができるだけでなく、クロサンショウウオやオオミズスマシなどの希少種が生息しています。

神子原の棚田

ふるさと納税では「神子原米棚田オーナー権(ライトプラン)」があり、以下の3つの特典があります。

  1. 農作業体験・地域のご案内ガイド
  2. 特選「能登神子原」(精米または玄米)5kg×1袋
  3. 「神子の里」で使えるコーヒーの年間フリーパスポート×1枚

棚田には名前を記載した標識が立てられ、田植え・稲刈り以外に「田んぼの畔草刈り」「その他の山間地農作業」「神子原周辺のガイド付き案内」など、体験したい内容を相談して調整できるので非常におすすめです。

「神子原米」の中でも等級・食味値の厳しい独自基準を満たした「特選 能登神子原米」が配られます。

面白いのが農産物直売所「神子の里」でのコーヒー年間パスポートで、棚田滞在時にゆっくりすることができます。

  •  住所:〒925-0608 石川県羽咋市神子原町
  • 問い合わせ先:(株)神子の里
    ・TEL:0767-26-3580
    ・HP:https://mikohara.com/
  • 交通手段
    ・公共交通機関:南越後観光バス「焼野」下車後、徒歩30分
    ・自動車:のと里山海道「千里浜IC」から約15分・能越自動車道「氷見IC」から20分

三重県熊野市:丸山千枚田

丸山千枚田は、「日本の棚田百選」「⽴ち上がる農村」「ユネスコプロジェクト未来遺産」に選定され、約1340枚約7.2haの棚田です。

丸山千枚田を後世に残すため、平成5年に丸山千枚田保存会を結成、平成6年に千枚田条例を制定し、棚田の保護活動を地域全体で実施しています。

昭和28年に消滅した「虫おくり」という伝統行事も復活させ、毎年1,000名前後の観光客が参加するビッグイベントになりました。

丸山千枚田の棚田オーナー制度は平成8年度から実施されており、毎年全国から100組を超える申込がある日本最大規模です。

ふるさと納税で取得できる、丸山千枚田オーナー会員権は以下の内容です。

  • オーナーイベント(農作業体験)への参加(1口につき、構成人員は10名まで)
  • 丸山千枚田の新米10kgと地域の特産品
  • ホテル瀞流荘の宿泊施設の割引とホテル瀞流荘・湯ノ口温泉入浴無料券(10枚)
  • 機関紙「めはり」の配布(年3回)
  • 熊野市ふるさと振興公社特産品割引購入

家族以外でも参加することができるので、友達・会社の同僚・大学のサークル仲間など色々な交流の場としても利用されやすいです。

作業は以下の通りと非常に多くありますが、作業に参加できなくとも保存会が管理してくれるので、安心して参加してみてください。

【体験できる農作業やイベント】

  • 4月:畦塗り作業
  • 5月:田植えの集い
  • 6月:虫おくり(伝統行事)
  • 8月:案山子作り教室
  • 9月:稲刈り
  • 10月:収穫祭
  • 2月:畦そり作業

  • 住所:〒519-5405 三重県熊野市紀和町丸山318
  • 問い合わせ先:一般財団法人 熊野市ふるさと振興公社
    ・TEL:0597-97-0640
    ・FAX:0597-97-0641
    ・メール:k.sakata@kumano-furusato.com
    ・HP:http://kumano-furusato.com/senmaida/owner.html
    ・X(旧Twitter):@m_senmaida
    ・Facebook:丸山千枚田 
  • 交通手段
    ・公共交通機関:JR熊野市駅から三重交通バス乗車、「千枚田・通り峠入口」下車後徒歩約30分
    ・自動車:熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から約40分

まとめ

田植え

ふるさと納税を活用して棚田オーナーになれるおすすめの自治体を紹介しました。

1人でも棚田の持つ魅力と保全活動に関心を持ってもらえ、棚田オーナーの一員になっていただければ幸いです。

一緒に日本の棚田の守り手になりましょう。

ふるさと納税で「棚田オーナー」になれる自治体一覧

  • 山形県最上郡大蔵村:四ヶ村棚田
  • 新潟県十日町市:池谷・入山の棚田
  • 石川県羽咋市:神子原の棚田
  • 三重県熊野市:丸山千枚田