施工方法

ほ場整備における「均平整地」 ~基盤整地と表土整地~

ほ場整備における「均平整地」 ~基盤整地と表土整地~

均平整地とは、文字通り、均一で平らに農地を整える作業です。

均平が悪いと田面乾燥が均等にできなかったり、あるいは搬入作土厚が不均一となって生育むらが生じる原因となります。

そのため、均平度を気にしながら、農地整備が行われます

均平整地には、心土基盤の切盛完了後に行う基盤整地と、表土戻し完了後に行う表土整地の2つがあります。

この2つの均平整地についてまとめます。

均平度とは

均平度(均平精度)は、圃場地盤の凹凸度合い(標準偏差)のことです。

生育むら・農薬等の効果のむらを少なくして栽培管理を容易にし、用排水管理を効果的に行うためには、田面をできるかぎり均平にする必要があります。

しかし、完全な均平にすることは不可能であるため、多少の凸凹を許容する必要があります。

いくらまでの凹凸を許容するのかを±○cm」で表現・管理することで、圃場の均平を評価することができます。


基盤整地について

基盤整地は表土整地とは異なり、表土戻しをした後で手直しができないので、基盤整地は精度が求められる。

そのため、切盛時において不等沈下を見越して、均平精度を±10cm程度で排水路側が低い状態での荒整地を行います。

排水路掘削による排水効果により沈下が収まったら、用排水路と畦畔築立の残土処理と併せて均平精度を±5cmで仕上げ整地を行います。

また切盛の大きい所・積雪地帯では、秋に荒仕上げをし、冬期に2~3か月間放置して沈下を促進させ、春になってから仕上げをします。

一般に用水路側から道路用土を取り、排水路側には残土が出ます。用水路が低く排水路が高くなりやすいです。

用水路側が盛土となり排水路側が切土となる場合は、盛土部に余盛りをしなければいけません。

畦畔や盛土された基盤は転圧不足による漏水が生じることがあります。

表土整地について

表土整地は、基盤整地後の表土戻しの際に行われるため、基盤を乱さないように注意しなければならない。転圧機械の走行荷重により、土壌の物理性や透水性が減少することがある。

できる限り、走行回数が減少し、過転圧を防ぐようにする。

地盤が軟弱で走行性が悪く田面の均平が得られないときは、積極的に湛水し湿地ブルドーザによる代かき、あるいはトラクターで均平具等を引きまわす「湛水均平工法」が考えられます。

しかしながら、水中で土をこね返すので、粘性土壌等では土壌構造が変化し透水不良となることがあるので注意が必要です。

また、均平作業で発生する濁水が河川等へ流出し、環境上悪影響を及ぼすので注意が必要です。

均平精度は±3.5cmで行うことが多い。

従来のブルドーザによる整地よりも、レーザレベルと受信機を備えたレーザブルによる整地を用いると、精度も施工性も高まり、走行回数が減り、均平整地後の土壌の透水性の悪化がかなりの程度軽減できます。


まとめ

ほ場整備における整地工の「均平整地」についてまとめさせていただきました。

勉強に使用した本をこちらでまとめさせていただいております。

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