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フィールドワークで遭難した場合に使う「救難信号」について

フィールドワークで遭難した場合に使う「救難信号」について
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研究のための重要なデータを収集するために、現地調査(フィールドワーク)をしています。

研究対象地によっては、致命的な危険と隣り合わせな場所で調査を行います。

調査者(フィールドワーカー)は、研究者・科学者・探検家・冒険家・登山家・写真家などの経験・知識を学んで、「しっかり事前準備をすることで危険を避けなければなりません。

今回は、フィールドワークで遭難した場合に使う「救難信号(distress beacon)」についてまとめます。

救難信号(distress beacon)について

救助

遭難時には地表・地上からの捜索が行われるため、救難信号(distress beacon)を発することで発見されやすくなります。

正しいシグナルを示すことで、捜索隊に現状を表すことができるので、ぜひ学んでおきましょう。

救難信号の種類として、以下のものが挙げられます。

【救難信号の種類】

  1. 狼煙
  2. 光・音
  3. 国際対空信号
  4. ボティシグナル

①狼煙

狼煙

横1列に並んだ3本の狼煙は、「遭難」していることを伝えることができます。

煙は60km以上の視認性がありますので、昼夜問わず効果的に居場所を知らせることができるでしょう。

生木には水分がたくさん含まれるので、白い煙がたくさん出るのに役立ちます。

小さい火を10日間絶やさなかったことで助かった事例が日本でもありますので覚えておいて損はありません(YAMAP:奈良・弥山 遭難事故の記録|小さな火、絶やさなかった10日間)。

ただ、火が付かない・山火事のリスクがあるので、発煙筒をファーストエイドキットなどに入れておけば安心できるでしょう。

※照明弾については、鉄砲許可書・火薬取扱者許可書が必要なので難しいです。

②光・音

ホイッスル

遭難した時の光・音を使った救助信号は、「1分間に6回・10秒ずつ光や音を出し、1分休み、さらに1分間に6回・10秒ずつ光や音を出す」という方法です。

この方法は世界共通で、笛・声・鏡による太陽光の反射・火などが使えます。

この遭難信号に了解して応答する信号は、1分間に3回・20秒ずつ光や音を出し、1分休み、さらに1分間に3回・20秒ずつ光や音を出す方法です。

テント・緊急ブランケットを派手な色にして、救助隊が視認しやすい色にしておくことも重要な対策です。

③国際対空信号

国際対空信号

国際対空信号とは、地上に決められた記号を書いて、相手にこちらの状況を知らせる方法です。

石・木・衣服などを使って、地面・雪の上に文字を示します。

大地震・大津波などの災害時においても「対空標示」として活用できますので、覚えておいて損はありません。

下の信号を忘れてしまっても、「SOS」で状況は伝わります。

【世界共通で使われている対空信号】

  • LL:全員無事・異常なし
  • F:飲食物が必要
  • I:深刻な怪我で、医師が必要
  • II:医薬品が必要
  • →:こちらへ進む
  • K:進む方向を教えて
  • X:行動不能
  • △:着陸可能
  • JL:わからない
  • N:NO
  •  Y:Yes

④ボティシグナル

ボディシグナル

ボディシグナルは、体を使って救助隊に簡単なメッセージを送ることができます。

間違った体の動きをしてしまうことで、救助されない可能性もあります。

【ボディシグナル】

  • 片手を頭上に伸ばし、もう一方の手は降ろす:問題なし。
  • 両手を真っ直ぐ上に伸ばす:救助が必要。こちらに飛んできて欲しい。
  • 両手を真っ直ぐ水平に伸ばす:手当が必要。上空にいて欲しい。
  • 地面に仰向けになって両手を頭上に伸ばす:手当が必要。
  • 両手をバタバタする:着陸して欲しい。
  • 両手を頭上で左右に振る:着陸しないで欲しい。


まとめ

SOS

フィールドワークで遭難した場合に使う「救難信号」についてまとめました。

十分な準備をしてフィールドワークへ挑み、良い研究に繋げていきたいと思います。

危険に遭遇しないのが1番ですが、危険対処に重要になるサバイバルキットについてもまとめましたので御覧ください。

また、事前準備として必要な知識の習得に用いた書籍をまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

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