屋外にビオトープを作ると、大雨による被害がとても心配です。
水質・水温が変化するだけでなく、容器から水が溢れる「オーバフロー」によって、メダカ等の生体が流出してしまう危険があります。
特に梅雨・台風時の長雨・豪雨には注意を払わなければなりません。
屋外ビオトープで可能な雨水オーバーフロー対策を5つ紹介しますので、複数の対策を組み合わせてみてください。
【屋外ビオトープ】メダカ等の雨水オーバーフロー対策5選
- 飼育容器に排水穴を開ける
- 飼育容器の淵に布・スポンジをかける
- 飼育容器に蓋・雨除けをする
- 雨が入らない場所に飼育容器を移動する
- 事前に水を抜く
目次
①飼育容器に排水穴を開ける
飼育容器の側面に水抜き穴(フロー管)を空けることで、一定以上に水位になると排水される仕組みです。
定期的に清掃しないと目詰まりを起こして流量が確保できなかったり、口径が大きすぎると稚魚が出てってしまう欠点はあります。
でも安定的に排水をすることができるので、とても人気のオーバフロー対策です。
用意する方法は2通りあります。
- トロ船・NVボックスに自分で穴を開ける
- 水抜き穴がついている製品を購入する
トロ船・NVボックスに自分で穴を開ける
オーバフローパイプが安く市販されているので、自分で穴を開けてそれを取り付けることでオーバフロー対策ができます。
オーバフローパイプは多く発売されておりますが、以下の2条件がクリアされている製品を選びましょう。
- 接続部分からの漏水対策ができるOリング
- 生体が漏れ出ない流出防止ネット
水抜き穴がついている製品を購入する
水抜き穴がついている製品が市販されており、加工の手間を省くことができます。
個人的に一押しなのは、『テトラ じょうろでキレイメダカ鉢』です。
底面から排水するので、生体流出を防止できるだけでなく、汚れた水を優先的に除去できます。
また、オーバーフロー対策されたトロ舟も販売されているので、それを購入するのも良いでしょう。
②飼育容器の淵に布・スポンジをかける
飼育容器の淵に布・スポンジをかけるのも、オーバーフロー対策の定番です。
飼育容器にかけた布・スポンジが毛細管現象によって飼育容器の水を吸い、サイフォンの原理で一定の高さまでの水を容器外に流します。
コケなど付着物で効果が薄まることがあるので気をつけなければなりません。
風で外れる・見た目が悪いなどの欠点はありますが、水位・水量を簡単に調節できる優れた方法です。
コンパクトに見た目に配慮した『水位の見張り番』などが製品化されています。
③飼育容器に蓋・雨除けをする
飼育容器に蓋・雨除けをして、入ってくる雨水の量を調節することも対策の1つです。
ビニールシート・ブルーシート・発泡スチロールなどで完全に覆ったり、すだれなど一部だけ覆うなど、対策次第で入ってくる量は変わります。
常に覆いをすることはできないので、近年増加しているゲリラ豪雨に瞬時に対応できない点は注意が必要です。
他の対策のサブポジションで使いましょう。
④雨が入らない場所に飼育容器を移動する
もし小さな容器でビオトープを作っているのならば、飼育容器を雨が入らない場所に移動させるのも良いでしょう。
軒下・屋内・カーポートに入れてしまえば、雨水をシャットダウンできます。
キャスター付き平台車に乗せて置けば、簡単に移動させることもできます。
⑤事前に水を抜く
庭に穴を掘ってビオトープを作成している場合は、上記で挙げた対策は難しいです。
「周囲より高い位置に作る」「小さい排水路を引く」「ポンプアップする」などの対策ができますが、ちゃんと計算をしないと氾濫してしまいます。
そのため、大きな庭池ビオトープの場合は「雨が降る前に事前に水を抜いて水位を下げておく」ことが最善手です。
小さいビオトープでは、水質の悪化・酸素量の低下・水温の低下など悪影響が大きくなるので注意しましょう。
まとめ
【屋外ビオトープ】メダカ等の雨水オーバーフロー対策5選
- 飼育容器に排水穴を開ける
- 飼育容器の淵に布・スポンジをかける
- 飼育容器に蓋・雨除けをする
- 雨が入らない場所に飼育容器を移動する
- 事前に水を抜く
【屋外ビオトープ】メダカ等の雨水オーバーフロー対策を5つ紹介しました。
梅雨・台風時の多雨だけでなく、線状降水帯の集中豪雨などいつ豪雨災害にあうかわかりません。
ビオトープを作る際には必ずオーバーフロー対策は実行しておきましょう。