資格

農業土木技術管理士になるには? 〜資格紹介〜

農業土木という分野は、土地改良・農村基盤整備・生物環境工学など、求められる知識が多岐にわたっています。

そのため、資格取得を目指すことで、幅広い分野を深掘りすることができます。

農業土木技術管理士を取得することで、農業土木の知識を取得することができ、キャリアアップに必ずつながりますので、紹介させていただきます。


農業土木技術管理士とは?

農業土木技術管理士とは、農業土木関係の設計等業務に携わる技術者として、その技術上の事項を管理または照査する専門的な応用能力を有すると、(公社)土地改良測量設計技術協会の会長が認定し、資格登録した者です。

設計等業務を円滑・的確遂行し、かつ業務成果の技術水準を高めるとともに業務に携わる技術者の地位向上を図ります。

農業土木の関する設計業務等に際して、技術士の下位資格に値し、RCCM(シビルコンサルティングマネージャー)と同等の地位に属しています。

農業土木技術者の仕事先

技術管理者は業務の「技術上の管理をつかさどる専任の者」と明記され、営業所に常勤し、業務の技術上の管理を専任で行うとされています。

農業土木技術者の資格を有することで、農業農村整備事業における設計業務において、管理技術者・照査技術者として配置することができます。

ただし技術士にしかできない、「高度な技術を要するもの・特殊橋梁・特に規模が大きいもの」は管理技術者・照査技術者には配置できません。

そのため、技術士ほどではありませんが、農業農村工学に関して高い専門性・信頼性が担保されているため、建設・土木企業、公務員、設計コンサルタントなどにおいて重宝されます。


資格取得について

試験は年一回実施されます。

受験料は16500円、合格した場合の資格登録料は会員27500円・非会員33000円です。

2020年の合格率は42%(合格者134人/受験者318人)で、平均合格率は40〜45%になります。

試験に合格後、資格登録を行うことで農業土木技術管理士として認定されます。

資格登録の有効期間は5年間で、更新は期間内に指定の講座を修了した上で更新手続きをすることが必要です。

受験資格

農業農村整備分野の事業に関する調査・計画・設計・積算・施工・管理等の技術的な実務経験が10年以上の者。ただし、大学院修了者(修士課程、博士課程)は、修了後8年以上の実務経験年数を必要とします。

また、次のいずれか一つの条件を満たす者は、実務経験年数を7年以上(大学院修了者は5年以上)とすることができます。

  1. 実務期間中に3年間で農業農村Webカレッジ研修10講座以上の受講を了した者
  2. 実務期間中に3年間で農業農村工学会技術者継続教育機構CPD50単位以上取得した者
  3. 実務期間中に農業土木分野の指導業務を行う者の監督下で、当該業務を通算4年以上行った者。なお、指導業務者の資格は、技術士(農業部門)、農業土木技術管理士のいずれかで登録済みの者とします。
  4. JABEE認定プログラム(農業工学関連分野に限る)を修了した者

試験内容

資格試験は、「調査・設計等業務一般の管理技術力」、「農業土木分野に関する専門技術力」の評価を行います。

「管理技術力」は、業務(目的、内容等)の理解力、課題解決能力、工程管理能力、照査能 力等の管理および照査する総合技術力です。

「専門技術力」は、農業土木分野の事業を実施するに当たって必要となる調査、計画、設 計、積算、施工、施工管理、施設管理等に係わる技術・知識です。

試験は第一次試験と第二次試験があります。

第一次試験は、四肢択一問題が60問出され、解答時間は2時間です。

  • 問題1-1 農業農村整備分野の応用技術・専門知識を問う問題
  • 問題1-2 農業農村整備分野の基礎知識を問う問題
  • 問題1-3 業務関連法制度等の知識を問う問題

第一次試験に合格した者は、第二次試験を受験することができます。 (ただし、同日に両試験を受験する場合はこの限りではありません。)

第一次試験のみ合格の場合、翌年度と翌々年度の二年間に限り第一次試験の受験が免除されます。

また、JABEE認定プログラム(農業工学関連分野に限る)を修了した者は、第一次試験が免除されます。

第二次試験は、論述問題が出され、解答時間は2時間です。

  • 問題2-1 2,400 字以内の論述式により、受験者の業務経験を通じて、農業農村整備分野の調査・計画・設計等業務の専門技術力を問う問題
  • 問題2-2 1,200 字以内の論述式により、受験者の業務経験を通じて、農業農村整備分野の調査、計画、設計等業務の管理技術力を問う問題

試験対策

土測協HPにおいて、第一次試験の過去問題が公表されています。

これをベースに独学することができます。

平日は建築・土木仕事がハードで勉強どころではなく残業を抱える人が多いですので、休日にまとめて勉強するしかありません。

技術士(農業部門農業農村工学)の勉強分野と被りますので、効率的に勉強できる参考書を利用しましょう。

技術士(農業部門)第1次試験を独学で勉強するための参考書を紹介!技術士を受験する方は、基本的に実務経験を仕事で積みながら、試験勉強を行います。 技術士の過去問について、公益社団法人日本技術士会H...

また、農業土木技術管理士等講習会を受講することで対策することができます。

まとめ

農業土木技術管理士について簡単にまとめてみました。

資格取得のために、受験の縛りが全くない測量士試験・測量士補試験がありますので、他の分野からの転職もできます。

ぜひ資格を取得していただいて、専門知識の習得を図って、土木技術の向上に繋げていただければと思います。

さらに農業土木の知識をより深く学びたい場合は、以下の資格を取得することで身につけることができますので、紹介させていただきます。

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