野菜ソムリエ資格は、2001年から一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する、野菜や果物の目利き、栄養・素材に合った料理法などの専門の知識を持っていることを認定する民間資格です。
6万人以上の野菜ソムリエが誕生し、料理教室・セミナー講師・食育活動・コラム執筆・レシピ開発・青果販売などさまざまなフィールドで活躍しています。
人気の資格なのですがネットで調べてみると、取得する意味ない・役に立たないなどの情報が見受けられます。
そこで野菜ソムリエ資格を取得するメリット・デメリットについてまとめ、取得すべき人はどういう人なのか考えてみます。
目次
野菜ソムリエ資格を取得するメリット
野菜ソムリエ資格を取得するメリットについて、3つに大別しました。
【野菜ソムリエ資格を取得するメリット】
- 取得の中で青果物の専門的知識が得られる
- 取得後も継続的に学び続けられる
- 野菜ソムリエ資格を用いた制度が充実している
メリット①取得の中で青果物の専門的知識が得られる
野菜ソムリエ | 野菜ソムリエプロ | ||||
講座内容 1科目2時間 | ベジフルコミュニケーション | ◯ | ◯ | ||
ベジフル入門(3科目) | ◯ | ◯ | |||
ベジフルサイエンス(2科目) | ◯ | ◯ | |||
ベジフルクッカリー | ◯ | ◯ | |||
ブランディング/マーケティング(2科目) | ◯ | ||||
セルフプロデュース(2科目) | ◯ | ||||
流通 | ◯ | ||||
生産 | ◯ | ||||
鮮度管理と目利き(2科目) | ◯ | ||||
栄養と調理(2科目) | ◯ | ||||
日本の農業の現状とストーリー | ◯ | ||||
計 | 7科目14時間 | 18科目36時間 |
野菜ソムリエ資格は、日本野菜ソムリエ協会が開催する野菜ソムリエ養成講座を受講が必須です。
養成講座は、野菜ソムリエは7科目14時間・野菜ソムリエプロは18科目36時間の受講が必要になります。
養成講座の内容は、野菜・フルーツについての専門知識を得るために必要な内容ばかりです。
野菜ソムリエは、野菜・果物の基礎知識と伝え方のノウハウを身につけ、生活力の向上や職場でのスキルアップに繋げることができます。
野菜ソムリエプロは、野菜・果物の専門知識を身につけ、青果物のスペシャリストとして社会に価値を伝えることができます。
資格自体にも価値がありますが、資格を取得する過程で得た知識が非常に有益です。
メリット②取得後も継続的に学び続けられる
野菜ソムリエ資格を取得すると、以下の活動に参加・入会できます。
- 野菜ソムリエメンバーズ:野菜ソムリエとして必要となる知識を再新に保つことをサポートする制度
- 野菜ソムリエコミュニティ:勉強会・産地ツアー・地域イベントを実施する協会認定の地域コミュニティ
- 野菜ソムリエサミット:野菜ソムリエによる野菜・果物の評価会
- 野菜ソムリエアワード:価値ある活動をした野菜ソムリエの発表会
これらに参加できるため、資格取得後もスキルアップを続けることができます。
メリット③野菜ソムリエ資格を用いた制度が充実している
野菜ソムリエ資格だけでも十分バリューがあります。
さらに、野菜ソムリエ資格取得者に対して以下の認定制度を設けており、サポートが充実しています。
また、野菜ソムリエに仕事を依頼したい企業・団体様と野菜ソムリエとのマッチングする「野菜ソムリエカンパニー」に登録することができます。
これらの制度を活用して、野菜ソムリエ資格を活用していくことができます。
野菜ソムリエ資格を取得するデメリット
野菜ソムリエ資格を取得するデメリットは、たった1つ「お金がかかる」ことです。
まず野菜ソムリエ資格の養成講座を受講して試験を受けるのに、野菜ソムリエは148,000円、野菜ソムリエプロは320,500円かかります。
試験が1回で受かれば良いのですが、不合格で追試を受ける場合には追加受験料として、野菜ソムリエは14,800円、野菜ソムリエプロは17,200円がかかります。
資格取得した後も、野菜ソムリエプロは更新が必要で、年会費6,000円の野菜ソムリエメンバーズの加入が必須になります。
野菜ソムリエ | 野菜ソムリエプロ | |||
入会・受講料 (税込み) | 148,000円 | 320,500円 | ||
追試受験料 (税込み) | 14,800円 | 17,200円 | ||
更新制度 | なし | 年1回 (野菜ソムリエメンバーズ加入) |
これらの料金は、普通の民間試験と比較して高額です。
メリット・デメリットから野菜ソムリエ資格を取得するべき人を考える
野菜ソムリエ資格を取得するメリット・デメリットをあわせて考えると、野菜ソムリエ資格を取得するべき人は「1を10に変えようとしている人」です。
- 家庭で料理をしており、家族のために青果物の扱いをレベルアップしたい
- 飲食店を経営しており、他店との差別化として導入したい
- 個人事業主・法人を開業しており、資格を用いた料理教室・セミナーなどの講師を努めたい
上記のような人にとって、野菜ソムリエ資格はデメリットの取得コスト高を超えるメリットが享受することができます。
逆に野菜ソムリエ資格を取得を考え直すべき人は「0を1に変えようとしている人」です。
「自炊のきっかけに野菜ソムリエ資格を取得したい」「これから開業したい」という方には、取得コストを回収できるか不安定になり、メリットが発揮しずらくなります。
「1を10に変えようとしている人」は、ぜひ野菜ソムリエ資格を取得して活用してください。
野菜ソムリエの取得方法については別でまとめていますのでそちらをご参照ください。
まとめ
野菜ソムリエ資格を取得するメリット・デメリットについてまとめました。
メリット・デメリットをもっと吟味したい場合は、無料で資料請求できるので取り寄せてみてください。
郵送・ダウンロードどちらも無料なのでご利用ください。