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【静岡県菊川市】上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田

【静岡県菊川市】上倉沢棚田・千框(せんがまち)の棚田
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静岡県菊川市上倉沢の牧之原台地西斜面に、すりばち状の地形のなかに残る棚田があります。

景観の美しさから多くの人々に愛されています。場所で、動植物の貴重な生息地です。

今回は、そんな魅力的な静岡県菊川市上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田の魅力について紹介します。

上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田とは

上倉沢棚田・千框(せんがまち)の棚田

静岡県菊川市上倉沢にある棚田は、「上倉沢の棚田」が正式名所ですが、地元では千枚の田んぼという意味で千框(せんがまち)の棚田」と呼ばれています。

「メロンの皮のよう」と表現されるような、約500枚の小さい田んぼがモザイク模様に広がり、総面積は10.1ha・作付面積3.5haです。

令和2年に棚田地域振興法の指定棚田地域として、菊川市の旧河城村地域(千框棚田)が指定されました。

上倉沢棚田・千框(せんがまち)の棚田

JR東海道線菊川-金谷間は電車の車窓から棚田が見え、3月には「あぜ道アート」が開催され、揺れる蝋燭の光により幻想的な雰囲気が楽しめます。

冬場も生態系への配慮・土壌の肥沃化などのために冬水田んぼを行っており、絶滅危惧種ニホンアカガエルの産卵場を提供する貴重な自然環境です。

かつて3,000枚あった田んぼの回復・保存・維持活動が、棚田オーナー制度・NPO法人「せんがまち棚田倶楽部」・静岡大学棚田研究会「たなけん」・「一社一村しずおか運動」の企業などで協力した結果、以下のものに認定・評価を受けています。

  • 世界農業遺産「静岡の茶草場農法」
  • 静岡県棚田等十選 倉沢の棚田
  • つなぐ棚田遺産 千框の棚田

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」

千框(せんがまち)の棚田 看板

上倉沢の棚田は茶草場として利用され、この田んぼと茶草場を行き来できる環境が、生物の多様性を育むうえで重要であることが分かり、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」に含まれることとなりました。

茶草場農法は、茶園の周辺のある「茶草場」で育てたススキ・ササを刈り取り、乾かした後細かく刻んで、茶樹の畝間に有機肥料として敷く伝統農法です。

2013年に世界農業遺産として認定され、日本だけでなく世界からも評価されています。

静岡県棚田等十選 倉沢の棚田

静岡県棚田等十選 倉沢の棚田

静岡県では、平成11年に多くの人に棚田等の有する機能の理解促進を図ると共に、棚田等を核とした都市との交流を図り中山間地域の活性化を推進することを目的として、県下38市町村(当時)から推薦された107地区の棚田等の中から、国土保全、農山村景観、歴史的文化価値等に優れる棚田等を10地区を「静岡県棚田等十選」に選定しました。

「倉沢の棚田」として、2742枚・3.5haの棚田が認定されています。

つなぐ棚田遺産 千框の棚田

つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~ 千框の棚田

引用:農林水産省HP

平成11年に認定された「日本の棚田百選」は、担い手の減少・耕作者の高齢化により、継続が難しくなっています。

そこで、令和4年に農林水産省は、改めて優良な棚田をポスト棚田百選である「つなぐ棚田遺産」として認定しました。

静岡県では千框棚田を含む9箇所の棚田が該当しています。

千框棚田は、「棚田オーナー制度を活用で地域住民と都市部住民の交流を図り、世界農業遺産 静岡の茶草場農法と一体となった自然環境を保全し、棚田地域の振興に繋げている。」点が評価され、3haが認定されています。

上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田に生息する動植物

上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田は、冬水田んぼ・茶草場農法が実践されているため、多くの生物の生息地・繁殖地として機能しています。

そのため、以下のような生物が生息しています。

  • ニホンアカガエル
  • シュレーゲルアオガエル
  • カヤネズミ
  • ヘイケボタル
  • ラミーカミキリ
  • ゴマダラチョウ
  • イモリ
  • サンコウチョウ
  • メジロ
  • スミレ
  • ユリ
  • フジタイゲキ
  • シャジクモ
  • キキョウ
  • ハギ
  • ホトトギス
  • オミナエシ
  • ナデシコ
  • ユウスゲ

上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田へのアクセス・駐車場

上倉沢棚田・千框(せんがまち)の棚田 駐車場 上倉沢棚田・千框(せんがまち)の棚田 駐車場 幅員

駐車場があり、道路の幅員も広いので安心して滞在できます。

まとめ

静岡県菊川市にある上倉沢の棚田・千框(せんがまち)の棚田を紹介しました。

棚田オーナーになれたり、棚田米を購入することもできます。

豊かな自然環境と農業が両立している数少ない場所ですので、興味がありましたらぜひ訪れてみてください。

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