CADオペレーターとは、AutoCAD・JW-CAD・VectorworksなどのCADシステムを用いて、PCで製図作業を行う技術職です。
製造現場や建築・土木分野において、CADオペレーター必要不可欠な存在になります。
デジタル化が進んで追い風が吹いている中、CADオペレーターは「辛い」「やめとけ」という情報が多くあります。
どういう原因がこうした意見に繋がるのか、どうしたら対策できるのか解説します。
目次
CADオペレーターが「辛い・やめとけ」と言われる原因
CADオペレーターが「辛い」「やめとけ」という意見は、以下の原因があります。
【CADオペレーターが「辛い」「やめとけ」と言われる原因】
- 原因①:長時間のパソコン作業による健康被害
- 原因②:プレッシャーが大きい
- 原因③:下積みが長い
原因①長時間のパソコン作業による健康被害
CADは、ディスプレイを見ながらキーボード・マウス操作をする「VDT作業」といわれる仕事です。
労働者健康安全機構の資料から、VDT作業の健康影響として以下のようなものが挙げられます。
- 視覚機能への症状:眼疲労、眼精疲労、ドライアイ、一時的な調節機能低下
- 筋骨格系への症状:首や肩のこり、腰痛、背部痛、腱鞘炎、頚肩腕症候群
- 精神・心理的な症状:疲労感、いらいら
これらの症状は「VDT症候群」と呼ばれ、長時間のVDT作業で発症しやすくなります。
原因②プレッシャーが大きい
CADで作図したものが、実際に形作られて製品等になると嬉しいものです。
しかしCAD設計図に不備があると、製品回収・設計変更・賠償問題などの大きな問題に発展しかねません。
丁寧な作図が必要になりますが、「設計者が捕まらない」「タイトな納期」が原因で突貫作業を求められます。
品質と作業時間の無さが大きなプレッシャーとなり負担になることが多いです。
原因③下積みが長い
非常に重要な部品・構造物を製図する場合は、「腕がある」「実績がある」「信頼がある」CADオペレーターにのみ任されます。
その一方、駆け出しのCADオペレーターには、簡単な製図・清書作業が割り当てられやすいです。
高いスキルを持ったCADオペレーターが同僚にいる場合は、中堅でも簡単な作業しかもらえないこともあります。
CADオペレーターが取るべき対策
上記で上げた原因を解消するため、それぞれ以下の対策を取ります。
【CADオペレーターが取るべき対策】
- 対策①作業環境を整える
- 対策②転職する
- 対策③資格を取る
対策①作業環境を整える
CADオペレーターとして働く際の身体への影響を軽減するには、作業環境を整えることが大事です。
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を参考に、作業環境管理をしましょう。
【CADオペレーターの作業環境の整え方】
- 作業時間
- 作業姿勢
- ディスプレイの調整
- 照明の調整
- PC機器等の調整
- 健康診断・相談
作業環境の整え方についての詳細については、下記記事にてご参照ください。
対策②転職する
「作業環境が調整できない」「プレッシャーが大きすぎる」場合は、職場環境を変えるために「転職」をおすすめします。
CADオペレーターとして、転職先を探すことは比較的簡単で、以下のサイトを使うのがおすすめです。
- RSG建設転職:土木系CADオペレーターの方
- 建築転職:建築系CADオペレーターの方
- マイナビメーカーAGENT:機械・電気・電子系CADオペレーターの方
これらの詳細については下記記事でまとめていますので、ご参照ください。
対策③資格を取る
簡単な作業や単純作業ばかり与えられて疲弊している場合、転職も1つの手ですが、抜本的に解決するには「資格」を取得しましょう。
対外的に技術が一定以上あることを証明でき、信頼されやすくなります。
CADの関する民間資格はさまざまありますが、最も普及している資格は「CAD利用技術者試験」です。
自宅でCADの練習をするにはソフトが高額なので、講座を利用して効率的に取得しましょう。
様々な講座がある中で、CAD利用技術者試験1級合格者の1/4・資格合格実績トップクラスの19,321名を輩出する「ヒューマンアカデミーCAD講座」があります。
資料請求・デジタルパンフレットは無料で取得できますので、気軽に詳細をご確認ください。
まとめ
CADオペレーターが辛い・やめとけと言われる原因と対策についてまとめました。
CADオペレーターは製造現場や建築・土木分野において必要不可欠な存在で、今後も無くなることがない職業です。
引く手数多の仕事なので、しっかりと対策を立てれば稼ぎ続けることができます。
CADオペレーターの将来性については、以下でまとめていますので参照してください。