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フォールドワークで使う「カヌー・カヤック・ゴムボート」

フォールドワークで使う「カヌー・カヤック・ゴムボート」
記事内に商品プロモーションを含みます。

研究のための重要なデータを収集するために、現地調査(フィールドワーク)をしています。

研究対象地によっては、致命的な危険と隣り合わせな場所で調査を行います。

調査者(フィールドワーカー)は、研究者・科学者・探検家・冒険家・登山家・写真家などの経験・知識を学んで、しっかり事前準備をすることで危険を避けなければなりません。

今回は、水上フォールドワークで使う個人用船艇「カヌー・カヤック・ゴムボート」についてまとめてみます。

個人用船艇「カヌー・カヤック・ゴムボート」

個人用船艇「カヌー・カヤック・ゴムボート」

川・湖・沼・海などの内水面でフィールドワークを実施する場合、個人用船艇である「カヌー・カヤック・ゴムボート」を使用することが多くあります。

個人用船艇を用いてる利点は次のようなことが挙げられます。

  • 身体・荷物が濡れない
  • 移動がしやすい
  • 大型船艇と違い、個々で行動ができる

転覆しやすい欠点があるので、道具類はしっかり船体に縛り付け、船体の水漏れ用の補修キットを備え付け、ヘルメット・救命胴衣を着用する必要があります。

他にも使用する際の注意点は以下の通りです。

  • 荷物を載せすぎない
  • 船内で立たない
  • 乗り出さない
  • 旗を立てる
  • 夜間に使用しない
  • 岸から1km以内、出航地からは2km以内で使用する
  • オール・ロープを必ず積む

また、全長333cm以上のボートであれば、船舶操縦免許と船舶検査が必要になり、300cm未満でも、1.5kw以上の船外機を取り付ける場合には、船舶操縦免許が必要です。

カヌー

カヌー

カヌーは、一般的にカナディアンカヌーのことを指しており、オープンデッキでスペースが広く、片方にだけブレードがついているシングルブレードパドルを使用します。

比較的大きなモーター動力を装備することもでき、船艇重量の20倍ほどの積載量があるので、調査用具が多くても運搬に困りません。

また、船体進行方向以外に体を向けやすく、自在に観察することができます。

船底が浅いV字タイプは安定性が良いがスピードは遅く、丸型タイプはスピードは速いが安定性に欠けるので、止水域か流水域か場所を見極めて選定すると良いです。

カヤック

カヤック

カヤックは、船体が細いクローズデッキでスペースが狭く、両方にブレードがついているダブルブレードパドルを使用します。

体を潜り込ませるので水面近くを観察しやすく、小さな船艇で細かな動きができるので、障害物が多い場所での調査に向きます。

身体にフィットするようにできているので、積載量が小さいのが欠点です。

訓練は必要ですが、万が一ひっくり返ってもロールによって起き上がれるようになっています。

場所に合わせて、シーカヤック・ホワイトウォーターカヤックなどが選択できるようになっています。

ゴムボート

ゴムボート

ゴムボートは、インフレータブルボートとも呼ばれ、空気の入った気密性のチューブで作られた船艇です。

使用しない時は空気を抜くことができるので、保管・運搬がしやすく、人力でも運搬可能なところが最大の利点です。

また、底面が浅いので、水深が浅い場所での調査に向いています。

動力を搭載できるパワーボート・漕いで進むローボートがあります。

ゴムボートに使用される素材には、耐久性・耐候性に優れたゴム引布の「CSM」、経済的メリットの高いポリ塩化ビニル「PVC」があります。

強度面・安定面では不安があり、補修不可能で運航できない危険にさらされやすい欠点があります

まとめ

ため池

今回は、水上フォールドワークで使う個人用船艇「カヌー・カヤック・ゴムボート」についてまとめました。

十分な準備をしてフィールドワークへ挑み、良い研究に繋げていきたいと思います。

事前準備として必要な知識の習得に用いた書籍をまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

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