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【農業土木技術者への取材】建設コンサルタント~株式会社ユニオン豊田政幸~

【農業土木技術者への取材】建設コンサルタント~株式会社ユニオン豊田政幸~
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2020年4月より、岐阜大学と株式会社ユニオンの共同研究室を設け、農業土木の分野に特化し、現場に根ざした視点からの技術開発や課題解決を進めています(参照:岐阜大学HP「ユニオン・インフラメンテナンス共同研究講座」)。

大学と企業が連携する共同研究室は多く存在しますが、「農業土木×企業」という組み合わせは全国的にも希少な試みです。

今回はこの共同研究室の中核を担う技術者、株式会社ユニオン設計部長・豊田政幸さんにインタビューを実施し、「どんな技術者が、どんな想いで、現場に寄り添った研究をしているのか?」伺いました。

株式会社ユニオンについて

株式会社ユニオン

引用:株式会社ユニオンHP

​株式会社ユニオンは、岐阜県岐阜市に本社を置く総合建設コンサルタント会社です。

建設コンサルタント・VEコンサルタント・測量調査・補償コンサルタント・文化財調査・地質調査を手掛け、地域のインフラ整備に貢献しています。

農業土木分野では、農地・水路・農業用ため池の計画立案や整備において実績があります。

  • 創業:​1970年4月1日
  • 資本金:4,500万円
  • 従業員数:123名(令和7年4月1日現在)
  • 本社:〒501-0106 岐阜市西河渡2丁目57番地
  • 事業所:1支店・17営業所・ユニオン技術センター(UTC)・岐阜大学㈱ユニオン共同研究室

インタビュー内容

株式会社ユニオン取締役・設計部長 豊田政幸

2025年4月7日、株式会社ユニオン本社の打ち合わせ室にて、岐阜大学の千家先生(共同研究室長)と共に、設計部長・豊田政幸さんにお話を伺いました。

豊田さんは岐阜大学の卒業生で、在学時は西村直正先生の指導を受けていました。

現在の共同研究室長である千家先生とは、大学推薦入試の面接官として出会った縁が、時を経て再び実務の現場で結びついています。

保有する技術士資格は「道路」「河川」「土質及び基礎」「森林土木」「農業土木」と実に5分野で、さらに6つ目・7つ目の取得を目指すなど、技術者としての飽くなき向上心が感じられました。

豊田部長について

話を伺った中で、農業土木の技術者の想いを知ることができた、以下の4項目をまとめさせていただきました。

  • 株式会社ユニオンでの現在のお仕事や役割を教えてください。
  • どうしたら5つの技術士資格を保有できるようになりますか?
  • この道に進もうと思ったきっかけや原体験はありますか?
  • 過去に携わった農業土木の仕事で、特に印象に残っているものを教えてください。

株式会社ユニオンでの現在のお仕事や役割を教えてください。

おいも屋
おいも屋
株式会社ユニオンでのお仕事・役割を教えて下さい。
豊田部長
豊田部長
道路・河川・農業土木・森林土木など全体を総括する設計部長という立場でさせてもらっている。
おいも屋
おいも屋
農業土木専門だったりするわけではないのですね。
豊田部長
豊田部長
農業土木出身なので、愛着はあるので重きを少し置いてやってる。まあバランスを見ながらやってる感じですかね。

どうしたら5つの技術士資格を保有できるようになりますか?

おいも屋
おいも屋
5つの技術士を保有していることをお伺いしましたが、どういうモチベーションで取得していますか?
豊田部長
豊田部長
新しいことをやった方が楽しいじゃない。聞かれてもわかんないから調べて自分で勉強すると、ちょっと賢くなったなとか、ちょっと知らないことわかったなと思うと嬉しかったりするじゃないですか。子供の頃のなんか知らないことわかったっていうあの喜びが、なんていうか、年食ってもなんか感じる瞬間があったりとかして。あんまりこうこう固執せずにいろんなことをやるようになったみたいなとこありますよね。
千家先生
千家先生
農業土木って、百姓土木、百に生きる土木ってことで。すべてのことにチャレンジできないとあかんな。
おいも屋
おいも屋
幅広い分野に対応するためには、知的好奇心が大事なんですね。

この道に進もうと思ったきっかけや原体験はありますか?

おいも屋
おいも屋
どうして、岐阜大学で農業土木を学ぼうと思ったのですか?
豊田部長
豊田部長
家が農家だった縁で「食べることが大切だ」というちっちゃい頃から感覚が土台にあって、元々好きだった土木と建築のちょうど良い具合だった。
おいも屋
おいも屋
土木・建築が好きだったのは、どういうところから来ていると思いますか?
豊田部長
豊田部長
泥遊びが好きで、U字側溝に砂場の砂持てって、ダム作って遊んどった。砂山や池を作って、まさに土木ってことをやってたね。
千家先生
千家先生
そういう感覚は大事かもしれない。
豊田部長
豊田部長
絵を描くのも好きで、野球場を設計して、ロッカーとかシャワー室まで考えて、図面作るのが元々大好きだったんでよね。

過去に携わった農業土木の仕事で、特に印象に残っているものを教えてください。

おいも屋
おいも屋
過去に携わった農業土木の仕事で、特に印象に残っていることはなんですか?
豊田部長
豊田部長
農林水産省で表彰された、飛騨東部や御浜の国営事業完了地区フォローアップ調査が1番印象に残ってるかな。

参考文献
国営農地開発事業「御浜地区」のフォローアップ調査がもたらす効果
国営農地開発事業「飛騨東部第一地区」のフォローアップ調査の効果 

豊田部長
豊田部長
普通の業務は行政のパートナーとして農家の人を支援するけど、この仕事は農家寄りの立場で仕事することができました。行くたびに農家の人たちにめちゃくちゃ喜ばれて、自分の仕事が役に立っている感覚がすごくあった。
おいも屋
おいも屋
こんな難しい設計をしたとか、立派な構造物に関われたとか、技術面じゃないのが意外です。
豊田部長
豊田部長
農業土木は農家のための土木なので、農家の人を喜ばせることができるかがやっぱり肝だと思う。あの感覚が忘れられなくて、そういう仕事がこれらかあとどれくらいできるかなと、今後のキャリアを楽しみにしてる。

岐阜大学と株式会社ユニオンの共同研究室について

岐阜大学と株式会社ユニオンの共同研究室「研究室部長」としての角度から、以下の3項目についてお伺いしました。

  • 岐阜大学に共同研究室を設けた背景を教えてください。
  • 実際にどんな効果があったのか?
  • 建設コンサルタントとして、学生にこの仕事の魅力を伝えるならどんな言葉をかけますか?

岐阜大学に共同研究室を設けた背景を教えてください。

おいも屋
おいも屋
岐阜大学にどうして共同研究室を設けようと思ったのですか?
豊田部長
豊田部長
事の始まりは、県内大手コンサルタントさんが工学部にラボを持っていることを知って、うちでもできたらいいなと社長と話したことがあって。共同研究も何回か岐阜大学とやっている中、千家先生がユニオンに入ってくる縁があって、やってみようということになりました。
千家先生
千家先生
応用生物科学部では初めて、この取り組みに続いて他にも共同研究室ができる契機になった。

共同研究室を設けたことで、実際にどんな効果があったのか?

おいも屋
おいも屋
共同研究ができるのは分かるのですが、他にはどんな恩恵がユニオンにありましたか?
豊田部長
豊田部長
岐阜大学のいろんな先生と縁ができるのは非常に大きいかな。学生や研究者と距離が近いのも良いかな。
おいも屋
おいも屋
リクルートの面ではどうですか?
豊田部長
豊田部長
会社の名前を掲げた研究室のおかげで「ユニオンって会社があるんだ」ってインプットすることができるから、(面接を)受けに来てくれるので効果はありますね。
千家先生
千家先生
昔みたいに何十人と農業土木の学生がおればいいんだけど、今は少ないから民間企業は特に人材不足で困ってる。

建設コンサルタントとして学生にこの仕事の魅力を伝えるならどんな言葉をかけますか?

おいも屋
おいも屋
学生に近い距離にいる機会があると思いますが、建設コンサルタントとして学生にこの仕事の魅力を伝えるならどんな言葉をかけますか?
豊田部長
豊田部長
当たり前にある公共インフラを下支えする「縁の下の力持ち」的な存在だから、地味なところでも頑張っているところにやりがいや魅力を感じてほしいかな。

まとめ

インタビュー 対談 機材 マイク ヘッドホン

株式会社ユニオンの豊田政幸さんにお話を伺いました。

ご協力頂いた豊田様・同行していただいた千家先生に厚く感謝申し上げます。

「のうぎょうとぼく」では、今後も多くの技術者に話を聞いて、農業土木の重要性・魅力を若い世代に伝えていこうとしています。

ぜひ他のコンテンツもご覧ください。

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